有料

東江海岸被害で意見交換 名護 冠水や砂堆積、県に住民要望 沖縄


東江海岸被害で意見交換 名護 冠水や砂堆積、県に住民要望 沖縄 東江海岸の高潮対策で、住民から意見を聞き取る県北部土木事務所の担当者ら(右側)=14日、名護市の東江公民館
この記事を書いた人 Avatar photo 池田 哲平

 台風の接近時などに、冠水などの被害が発生しやすい名護市の東江海岸で被害防止へ向けた対策を進めるため、県北部土木事務所は14日、周辺住民らに聞き取りを実施した。昨年7月末から8月初旬にかけて、長期間にわたって影響を及ぼした台風6号の襲来で、東江海岸沿いの道路や住宅が冠水し、巻き上げられた砂が堆積するなど、大きな被害があった。

 台風シーズンを前に、住民らは被害が特に大きかった場所について意見交換した。県の担当者によると、東江海岸は2021年度から、護岸の南側から石積みを強化するなど、対策を進めているが、現時点で100メートル前後しか進んでいない。

 担当者は「対策を進めていけば、砂が滞留する被害などは軽減される。ただ、一長一短で、費用も時間もかかる」との見通しを示した。その上で「工事を進めながら、家屋などに被害が及ばないように、また別で対策をできないか検討している」と説明した。住民からは「生活、事業に支障を来している」として、対策を進めるよう要望が上がった。

 (池田哲平)