【読谷】読谷村残波イノー再生・里海づくりプロジェクト(主催・残波ビーチ管理組合、後援・読谷村、村漁業協同組合、宇座自治会、協賛・サンゴ保全協会、県美ら海教育学校)の開始式と第1回植え付けが6月8日、読谷村宇座の残波ビーチで開かれた。温暖化などでサンゴが減少しているイノーの再生へ向けた村内初の取り組み。コユビサンゴ50株を村漁協や地元のダイバーらが協力して海底に植え付けた。
式典には石嶺伝実村長らも駆け付けた。残波ビーチ管理組合の仲里武晃さんは残波イノーを30年来見てきており、豊かだったサンゴの減少を感じていた。「植え付けの先進地・恩納村を見習って、読谷でも地域の人が先頭に立って自ら海を守っていくことが大事。今後も継続したい」と意欲を語った。
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同日は県美ら海教育学校によるビーチクリーンや植え付けサンゴ観察なども行われ、村内外から大勢が参加した。同校の星原貴保代表は「地域の人たちが地元の資源に興味を持ってもらうことに意義がある。海に一歩入ってもらって、貴重な自然を体感してほしい」と話した。
ビーチクリーンに参加した沖縄国際大2年の河口景斉さん(22)と3年の又吉新菜さん(20)は、汗をかきながらごみ拾いをした。河口さんは「幼い頃から海で釣りをしていたので、この海がもっときれいになれば魚も来て趣味の釣りも楽しくなる」と話した。
同じく海好きだという又吉さんは「ボランティアで海のことに関わったらもっとよく海を知ることができた。小さいことでもやっていけば、もっと沖縄の海はきれいになる」と意欲を語った。
(石井恭子)