【国頭】環境省やんばる自然保護官事務所は6月24日、事故に遭って治療していた国指定天然記念物のリュウキュウヤマガメ1匹を国頭村辺野喜の山中に返した。
今回、森に返されたのは雄の若い個体。昨年10月9日、辺野喜の林道で、甲羅が大きく欠けてあおむけになっているのを走行中のドライバーが発見した。通報を受けた同事務所が保護し、ヤンバル動物診療所(名護市)が集中的に治療した。後ろ足のまひも見られ歩行が困難だったが、今年4月に回復した。治療に当たった獣医師の山岸真貴さんは「かなり重症度が高く、野生復帰は難しいと思っていた。これほどまでの回復は珍しいケースだ」と語った。
椎野風香自然保護官は「雨の日にはリュウキュウヤマガメなどの希少な動物が道路に出てくる。ヤンバルの道を走る際は注意してほしい」と呼びかけた。 (玉寄光太)
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重傷ヤマガメ森に帰る 国頭・辺野喜 獣医師ら保護
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琉球新報朝刊
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