有料

「戦時の学校」パネルで紹介 宮古島歴史資料館 9月1日まで企画展


「戦時の学校」パネルで紹介 宮古島歴史資料館 9月1日まで企画展 企画展について説明する宮古島市教育委員会の梶原健次さん(左)と久貝弥嗣さん=6月12日、市歴史文化資料館
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【宮古島】戦時中に宮古島にあった国民学校、中学校・女学校、青年学校など21校の状況を米軍撮影の写真や周辺の戦跡などとともに紹介する企画展「失われた学び舎~児童・生徒と戦争」(主催・市教育委員会)が6月12日から、市歴史文化資料館で始まっている。9月1日まで。
 「慰霊の日」にちなんだ企画展。当時約6万人の住民が暮らす宮古に3万人の日本軍が駐屯し、学校が接収されて部隊本部や兵員宿舎、病院などが置かれたため、学びやを追われた児童・生徒たちが近隣の民家や御嶽などで分散授業を強いられ、飛行場建設や地下壕を掘るなどの作業に従事した記録を、学校別にパネルで紹介している。
 12日、市教委生涯学習振興課次長兼課長の梶原健次さん、同課文化財係長の久貝弥嗣さんが同館で企画展について説明し、「戦時中の学校がどのように使われ、子どもたちが戦争という過酷な状況をどう過ごしたかを理解してほしい」と来館を呼びかけた。
 入場無料。月、火、祝日は休館。問い合わせは市歴史文化資料館、電話0980(77)4506。
  (友寄開)