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グローバル社会楽しんで 伊江小で名嘉さん講話 「武器と魔法」伝授


グローバル社会楽しんで 伊江小で名嘉さん講話 「武器と魔法」伝授 4、5、6年生を対象に職業人講話を実施した講師の名嘉浩二さん=6月21日、伊江村立伊江小学校多目的教室
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 【伊江】伊江村立伊江小学校(島袋洋校長)は6月21日、4、5、6年生を対象にキャリア教育の一環として職業人講話を実施した。講師は中国上海在住の名嘉浩二さん。伊江中50期生で、現在はニデック株式会社の国際営業部中国営業部2課課長。「グローバルで活躍するために」というタイトルで、現在の職業に就くまでの経緯や会社の紹介、国際的に活躍するために大切なことを話した。
 名嘉さんは中学校を卒業し、普天間高校を経て沖縄国際大学に進学した。そこで中国語を学び、将来は語学を生かせる仕事に就きたいと思ったという。台湾に2年留学し、東京で就職した。海外駐在として中国で10年間、台湾で5年間勤務し、今年から中国に赴任した。ニデックはモーターを作る会社で「電気で動くものにはほとんどモーターが使われる。社員10万人以上で関連会社が300社以上の、世界でも有名な総合モーターメーカーだ」と会社を紹介した。
 すべてのものや情報が海外とつながるグローバル化が止められないことに触れ「よく分からないと諦めたり無視したりするのではなく、ゲームだと思って楽しみクリアを目指してほしい」と語りかけた。
 ゲームを進めるために必要なものを「武器」と「魔法」と表現した。「武器は語学、経験、学力。武器を手に入れるためには時間がかかるが頑張りましょう。魔法は他人の気持ちを考える思いやりと、他人に自分の気持ちを伝える素直さなどだ。最強の魔法は『あいさつ+1』。例えば『ごちそうさまでした。とてもおいしかったです』『ごめんなさい。次から気を付けます』など、あいさつの後に一言加えると気持ちよくなり、お互いがハッピーになる」と述べた。
 国際的に活躍し、世界の人とつながるために「外国語の勉強をしよう。あいさつのレベルを上げよう」と後輩へメッセージを贈った。
 5年生の知念心琉さんは「グローバル化していくこれからの社会で活躍するために、最強の魔法、あいさつ+1を心がけ、あいさつのレベルを上げることや武器を手に入れるため外国語の勉強をするなど意識していきたい」と感想を述べた。
 (知念光江通信員)