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50人が戦争犠牲者悼む 与那原町遺族会が慰霊祭


50人が戦争犠牲者悼む 与那原町遺族会が慰霊祭 初めに慰霊塔に向かって1分間の黙とうささげる参加者の皆さん=6月21日、与那原町の慰霊塔、平和之塔前
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 【与那原】沖縄戦の多くの犠牲者を慰めようと、与那原町遺族会(知念勇吉会長)は6月21日、町与那原の慰霊塔前で慰霊祭を開いた。知念会長や照屋勉町長、遺族ら50人近くが参加。初めに全員が1分間の黙とうをささげた=写真。
 焼香の後、照屋町長と喜屋武一彦議長が「二度と戦争による苦しみと悲しみを起こさないよう恒久平和実現にこれからも邁進(まいしん)する」などと、それぞれ哀悼の言葉を述べた。
 防衛隊に召集され戦死した父親と、山原へ避難途中に母親に背負われていた弟が犠牲となった大城照子さん(83)も訪れ、「2人の尊い命を亡くした悲しみと終戦直後の生活が大変だった」と語り、平和への思いをかみしめた。 (知花幸栄通信員)