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仲西獅子舞に生徒ら歓声 浦添中生が文化芸能学習


仲西獅子舞に生徒ら歓声 浦添中生が文化芸能学習 仲西獅子舞保存会の獅子舞の迫力に後ずさる浦添中の生徒=6月21日、浦添市立浦添中学校
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報朝刊

 【浦添】浦添市立浦添中2年生が6月21日、総合的な学習にある探求学習の一環で、6グループに分かれて浦添や沖縄の文化芸能を学んだ。浦添ようどれ、琉球漆器、前田の棒、仲西の獅子舞、うらそえ織、組踊について、芸能の保存会や浦添市立美術館職員らが講義した。
 仲西の獅子舞では、仲西獅子舞保存会広報担当の又吉恭平さんが講師を務め、獅子舞が中国との交流を経て、アジア全土にあることや各地の獅子舞の特徴を語った。同保存会会員の獅子舞の実演では、まりと戯れる「まーい」を披露した。獅子舞に入った保存会員2人の息の合った動きに生徒が見入った。
 獅子舞体験では男子生徒が順番にチャレンジした。フラフラと歩いたり、ゆっくりとした動きになったりと、個性的な獅子の動きに笑いが起きた。獅子がかみつく所作をすると、生徒は歓声を上げて逃げ、にぎやかな光景が広がった。
 生徒を代表しあいさつした川満彩世さん(13)は「アジアの獅子舞は日本や沖縄と見た目や呼び方も全然違い、詳しく知ることができて面白かった。獅子舞も生き生きとしていて楽しかった」と感謝の言葉を述べた。
 獅子舞に真っ先に挑戦した平良善継さん(13)は「小さいときに獅子舞にかまれたこともあり、興味があった。授業を聞いていて、わくわくした。体験ができてうれしかったし、仕組みも教わり勉強になった」と話した。
 組踊の授業では、女流組踊研究会「めばな」の大城淳紀さんが講師を務めた。組踊には身分の高い男性役や、元服(げんぷく)前の男子役、女性役などの役柄が登場することを紹介。役柄ごとの唱えの違いを実践して聞かせた。
 生徒は年度中に、学んだ文化芸能について自治会などを訪れて体験し、発表まで予定している。 (藤村謙吾)