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朗読で命の尊さ発信 こどもの国、慰霊の日行事


朗読で命の尊さ発信 こどもの国、慰霊の日行事 頭上から舞い降りる「平和のメッセージ」をつかみ取る子どもたち=6月23日、沖縄こどもの国ワンダーミュージアム
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 【沖縄】沖縄こどもの国ワンダーミュージアムで6月23日、「慰霊の日特別プログラム 平和へのメッセージ」が開かれた。正午の時報前に朗読ユニット「絵本のとびら」(玉城乃野さん、石底マキさん)の2人が戦争と平和をテーマにした絵本「わたしのやめて」「ぼくのこえがきこえますか」の2冊を読み聞かせた。
 職員の玉那覇千秋さんは「けんかじゃない人間同士の争いで人の命まで奪うことを想像をしてみて。私も殺されそうになったら人を傷つけてしまうかもしれません。でも分かり合え、解決できるのも人間なんだと思います」と思いを述べ、来場者全員で平和を祈る黙とうを行った。
 平和の象徴のハトをモチーフとしたペーパークラフトに添付した、7種の「平和のメッセージ」が頭上から舞い降りると、子どもたちは歓声を上げてつかみ取った=写真。
 沖縄市の小学4年生の福元芽依さん(10)は「みんなの命は遠い日の命とつながっているんだよ。今日ある命の尊さを感じて、知る日でもあります」と書かれたメッセージを受け取った。「平和がずっと続いた方がいいと思う」と話した。
  (喜納高宏通信員)