【中部】沖縄国際大学南島文化研究所は6月22日、米軍基地とまちづくりをテーマに「第46回南島文化地域学習」を開催した。沖国大の学生や職員、一般参加者ら30人が参加した。北谷町や読谷村で米軍基地の返還後のまちづくりを学んだほか、嘉手納町の道の駅かでなで元同町教育長の伊波勝雄さんを招き、戦前と戦後の町の状況の説明を受けた。伊波さんは、米軍嘉手納基地を前に「基地がこのように広がっていてはまちづくりどころではない」と訴えた。
南島文化地域学習は沖国大の研究成果を地域に還元することなどを目的に、例年異なるテーマを設けて開催している。
北谷町と読谷村では、それぞれ同町砂辺区の照屋博一自治会長と御菓子御殿の澤岻千秋専務に話を聞き、地域や経済の面からまちづくりについて学んだ。
嘉手納町の伊波さんは、戦前の同町が商工業などで栄えていたことや、起伏がなく広々とした耕地で農村としても潤っていたことを説明した。その後、沖縄戦を経て、町域の83%を占める米軍嘉手納基地が建設されたことで、まちづくりが阻害されていると主張した。
伊波さんは「嘉手納基地が無用となり返還されることで、基地の町から国際都市へとなることを夢見ている」と述べた。 (福田修平)
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「米軍基地が町づくり阻害」 沖国大南島研 嘉手納、北谷、読谷で地域学習
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琉球新報朝刊
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