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久米島で沖縄戦考える 離島初のひめゆり移動展


久米島で沖縄戦考える 離島初のひめゆり移動展 「ひめゆりと久米島」でひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長(左)の開設に耳を傾ける町民ら=5月31日、町嘉手苅の久米島博物館
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 【久米島】ひめゆり平和祈念資料館開館35周年を記念した移動展「ひめゆりと久米島」(同館付属ひめゆり平和研究所主催)が5月31日から6月30日まで、久米島博物館で行われた。移動展の離島開催は初。
 5月31日に開かれたオープニングセレモニーで、ひめゆり平和祈念資料館の普天間朝佳館長は「沖縄戦の記憶と改めて向き合い、沖縄が戦場になったらどうなるのかを考える機会としてほしい」と話した。
 沖縄戦にひめゆり学徒隊として動員された久米島出身者は9人で、戦場で4人が命を落とし、1人は戦争後遺症で死亡した。ほか、在校生1人が家族と避難中に本島南部で亡くなった。
 特別展示室では多くの町民が神妙な面持ちで普天間館長の解説に耳を傾けた=写真。県外での戦争体験がある仲田俊夫さん(84)は「戦争はどんな理由があってもやってはいけない」と感想を述べた。 (中島徹也通信員)