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那覇市と国連大学 連携協定 SDGs研究やワークショップ


那覇市と国連大学 連携協定 SDGs研究やワークショップ 国連大学との学術協力で連携協定を結んだ那覇市の知念覚市長(右)とチリツィ・マルワラ学長=7月31日、渋谷区
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 【那覇・東京】那覇市は7月31日、国際連合大学(渋谷区)と学術協力に関する連携協定を締結した。社会的課題解決を図り持続可能な開発目標(SDGs)の市での実現に向けて両者で共同研究やワークショップなどに取り組む。県内では国連大学の研究機関の設置に向けた動きもあり、機運を高める機会になりそうだ。

 同大学本部での調印式で知念覚市長は連携協定を機に「市民が安心して暮らし、多様性が認められる寛容なまち・那覇の実現に向けさらなる推進を図る」と決意を込めた。

 国連大学のチリツィ・マルワラ学長は「政策関連の共同研究やSDGsの全ての範囲を網羅する教育活動で那覇市と協力し、SDGs達成を後押しするために国連大学と那覇市が持つ独自の強みを引き合わせていく」と協定の意義を話した。

 マルワラ学長は昨年8月に来県し講演した。その際に研究機関の県内設置に関心を示す発言をし、国も国会審議で設置を後押しする考えを示している。

 国連大学は世界12カ国の13研究所で構成する。幅広い分野の学者や研究者が集い、国連のシンクタンクとして世界が直面する課題に政策提言などをしている。

 (斎藤学)