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半世紀の政治家人生 一冊に 元浦添市長・儀間光男さん自叙伝


半世紀の政治家人生 一冊に 元浦添市長・儀間光男さん自叙伝 自叙伝「春夏秋冬~人生の四季を語る」を発刊した儀間光男さん=8月20日、琉球新報社
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 沖縄県議会議長や浦添市長、参院議員などを歴任した儀間光男さん(81)がこのほど、自叙伝「春夏秋冬~人生の四季を語る」を発刊した。政治の師と仰ぐ西銘順治元県知事の秘書時代から議会人、そして首長として歩んできた約半世紀にわたる政治家人生を振り返りながら、政治家のあるべき姿や沖縄の目指すべき将来像などについてまとめた。

 儀間さんは1943年、南洋群島テニアンで生まれた。太平洋戦争中の44年、米軍上陸により姉2人を失った。戦後、両親の故郷である伊是名島に引き揚げ、高校進学を機に沖縄市にあった中央高校(84年閉校)に進学。卒業後は米軍基地に就職し、2年後に東京農業大学に進学した。在学中は南灯寮に所属し卒業後すぐ当時那覇市長だった西銘順治さんの秘書となった。73年の浦添市議選で初当選。市議2期、県議4期を経て、2001年から浦添市長を3期務めた。13年の参院選比例代表に維新から立候補し初当選、19年に政界を引退した。

 自叙伝発刊について、儀間さんは「政治家としての体験を書き残すことが有権者や県民への恩返しになると考え、本をまとめた」と語った。儀間さんは8月20日、琉球新報社を訪れ、自叙伝を普久原均社長に寄贈した。儀間さんは、要望に応じて自叙伝の増刷を検討しているという。

 (吉田健一)