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重さ12キロの校章が落下「一歩間違えば大事故に…」PTAが市へ安全対策を要請 糸満・高嶺小 沖縄


重さ12キロの校章が落下「一歩間違えば大事故に…」PTAが市へ安全対策を要請 糸満・高嶺小 沖縄 高嶺小PTAの眞壁政也会長(左から2人目)が當銘真栄市長(同3人目)と屋良朝俊教育長(右端)に児童の安全確保を求めた緊急申し入れ=3日、糸満市役所
この記事を書いた人 Avatar photo 岩切 美穂

 糸満市の高嶺小学校で、鉄製の校章が校舎の3階外壁から落下した事故を受けて、同小PTAの眞壁政也会長(31)が3日、當銘真栄市長と屋良朝俊教育長に学校施設の安全確保を求める緊急申し入れを行った。

 市教委は10日に保護者説明会を開催し、事故や、同小移転改築に伴う仮設校舎建設などについて説明する。市教委は同小施設の緊急点検を10月中に外部発注することも説明した。仮設校舎は3学期中の利用開始を見込んでいる。

 事故は9月10日に判明した。校章は直径約1メートル、重さ約12キロ。2階ひさしに落ちているのが見つかった。けが人はない。要請では「一歩間違えれば児童らに重大な被害をもたらす事故」だったとして、(1)事故に関する説明会(2)学校施設の緊急安全点検と対策(3)仮設校舎建設の加速―など5点を求めた。

 同小移転改築計画について、市は9月、財政の厳しさなどから計画の再見直しを決定している。こうした背景も踏まえ、眞壁会長は「事故を受け保護者から心配する声がある。移転計画や仮設校舎建設については、現段階ではPTAはどうすることもできないが、児童の安全確保について、しっかりと説明してほしい」と求めた。

 當銘市長は「心配をお掛けして申し訳ない。子どもたちが安全に学校に通えるよう、全力で取り組む」、屋良教育長は「誠実に説明していく」などと答えた。

 (岩切美穂)