松田正弘さんの97歳のかじまやーを記念した長寿祝い闘牛大会(本部闘牛組合主催、琉球新報社共催)が13日、本部町の本部多目的広場闘牛場で行われた。同日は晴天に恵まれ、絶好の屋外での観戦日和となった。会場に集まった多くのお客さんは、ドーム闘牛場とは一味違った開放感のある中での闘牛観戦やお楽しみ抽選会を存分に楽しんだ様子だった。
シーの1番は、勝勇力のワリ技を交えた先制攻撃から始まった。これに対し、清風羅旺(せいふうらおう)は冷静に対応すると、勝勇力の一瞬の隙を見逃さず持ち味の腹取り速攻を繰り出し豪快に勝負を決めた。清風羅旺は沖縄初戦を見事な勝利で収め、松田さんの長寿祝いにも花を添えた。試合を終えたあと松田さんは、リング内の愛牛に近寄りうれしそうに勝利を喜ぶ姿がみられた。
シーの2番は先場所初勝利を挙げたカールちゃんが奮闘し、優力也赤鷲が押し込まれる場面もみられたが、優力也赤鷲が連勝牛の意地を見せ最後は勝ち切った。
シーの5番のリターンマッチは峯電機龍心王が天清武茶(てんしんぶちゃー)を破り3年越しの雪辱をはたし、殊勲賞を獲得した。
東龍(あずまりゅう)と第三章航進会優心皇(以下優心皇)の対戦は封切戦にふさわしい白熱した攻防を見せ、観衆を沸かした。東龍がカケ技で優心皇の動きを封じながら腹取りを狙えば、負けじと優心皇も東龍のカケ技が外れた瞬間に攻勢に出るが、どちらも決定打を与えられず長期戦に突入した。むかえた18分過ぎ、東龍の強烈なカケ技についに優心皇が根を上げ自ら敗走し東龍に軍配が挙がった。 (平川智之通信員)
【優勝】清風羅旺
【殊勲賞】峯電機龍心王
【敢闘賞】ゆうな大翔龍
【技能賞】東龍