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自分の住む地域を緑豊かにする為に 菊田千華子(沖縄尚学高校付属中学校2年)中学・高校生の部 銀賞<2024年度植木光教基金・琉球みどりの文化賞>4


自分の住む地域を緑豊かにする為に 菊田千華子(沖縄尚学高校付属中学校2年)中学・高校生の部 銀賞<2024年度植木光教基金・琉球みどりの文化賞>4 雑草(イメージ)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 植物を家で育てることは環境にも良いし、自分が育てている植物の成長を見るのはとてもワクワクして楽しい気持ちになります。私の家では、祖母が植物を育てることが好きなので、小さい草花から大きい木までの植物が植えられています。私の家の近所には、たくさんの植物が植えられているところもあれば、あまり管理が行き届いていない家もあります。そこで私は、環境にも自分たちにも緑豊かな土地にするためにはどういうことをしたらいいのかを考えてみました。

 私はよくモノレールに乗って下校していますが、駅から家までの間を歩いていたら、私の家のようにそれぞれの家で多様な植物を育てているところが多かったです。そういう家だけではなく、自分の家で育てられなくても他の土地を借りて野菜を育てたり、お花畑にしたり、植物を成長させて家の遮熱をしたりと、緑豊かな場所になっています。

菊田千華子さん

 しかし、中にはあまり管理されていないようで無造作に草が生えてしまっていたり、木が伸びすぎて日当たりの悪そうな家もあります。また、近くの公園は住宅街に挟まれていて、奥の場所は木で覆われてしまい草も長くなっているので近寄りがたい場所になっていました。そういうところを見ると「ちゃんと人は住んでいるのかな」とか「蛇とか虫が出てきそうであまりここでは遊びたくないな」と、少し不安や不快な気持ちになってしまうこともあります。そこで、環境にも住んでいる人にも良いような提案が三つあります。

 一つ目の提案は、自分の家はしっかり自分で管理することです。例えば、1カ月に1回は雑草抜きをして雑草が伸びすぎないようにすることや、木が大きくなってきて日当たりが悪くなったり、隣の家に出てしまっているのなら木を切ったりするなど、自分の家の庭はしっかり自分自身で管理することが大切であり、一人一人が意識をすればきっと綺麗(きれい)な地域になると思います。

 二つ目の提案は、地域のボランティア活動に参加することです。公園や道端などのみんなが使うところに雑草がたくさん生えてしまっていては、子どもや通行人など地域の人が困ります。私の地域では定期的に自治会に入っている人が集まって、公園や道端の雑草抜きをやっています。ボランティアですが、大人から子どもまでの人々が協力して清掃をします。私が参加した時は草がたくさん生えている公園を清掃しましたが、手分けをしてすぐに綺麗にすることができました。このボランティアは、自分が住んでいる街を綺麗にすることができるし、地域の人とも交流できるいい機会で一石二鳥なので、地域のボランティア活動に参加することはとても良いことなのではないかと思います。

 三つ目の提案は、地域の人との協力を大切にすることです。最近は少子高齢社会が問題になっています。高齢の方だけだと庭掃除や管理をすることが大変な人もいるかと思います。実際に、住んでいる人が高齢の方で自分の家の管理がうまくできず雑草がたくさん生えてしまっているところもあります。そういう時は、近所に住んでいる人が協力して代わりに掃除したり、お手伝いをして協力することが大切だと思います。また、地域の人とのかかわりがあれば、家の人も頼みやすくなったり声もかけやすくなるので、地域の人との交流もあれば協力もできるようになると思います。

 植物を育てることはいいことだと思います。私は、自分でしっかり自分の家の植物を管理し、ボランティア活動に参加して地域の人と協力することを提案します。また、私は自分が住んでいる地域なのでもっと地域をよりよくするために、今後もボランティア活動などに積極的に参加したいと思いました。


 2024年度植木光教基金「琉球みどりの文化賞」の各部門の金賞、銀賞受賞作品を紹介する。