【国頭】国頭村と鳥取県岩美町の第35回交流事業が1~3日、国頭村内で行われた。岩美町から児童12人と引率6人が村を訪れ、パイナップル収穫やマリン体験などをして地元児童らと交流を深めた。長年交流を深める両町村は、昨年7月に姉妹都市盟約を締結している。
岩美町の一行は1日、宿泊所のオクマプライベートビーチ&リゾート近くの鏡地海岸での歓迎式や対面式、夕食会のバーベキューに出席し、キャンプファイヤーや花火を楽しんだ。対面式では、双方の児童らがクラブ活動や習い事、交流を通して学びたいことなどを発表した。
一行は2日、安波のパイン農家を訪れ収穫を体験した。農家から説明を受けて試食すると、児童らは「おいしい」「甘い」と喜んだ。全員が初めて見る作物の実り方に驚きの表情を見せていた。鳥取岩美北小学校の溪本顕礼(たにもとてるのり)さんは「一度果実として実ったパイン収穫後の先の葉っぱを再利用して苗木として植え付け、それから実がなることに驚いた」と感想を話した。
マリン体験ではシュノーケリングを実施した。児童らは「海の色が違うし、この時期に泳げるのはびっくりする」と笑顔で話し、シュノーケリングのほかバナナボートも楽しんだ。
3日は村役場を表敬訪問。ヤンバルクイナなどについて話を聞き、生態展示学習施設で本物のヤンバルクイナと対面した。奥小学校での交流会では、同校6人の児童に村の交流団員12人も加わり、綱引きやゲームなどを楽しんだ。岩美児童からは「しゃんしゃん傘踊り」が披露され給食を共にした。お別れ式がゆいゆい国頭で行われた。
岩美児童らは4日、糸満市の平和祈念公園の施設を見学した。
(新城高仁通信員)