【南城】南城市玉城奥武区(嶺井光区長)で旧暦8月15日の新暦の9月17日に、200年余り前に始まったとされるウシデーク(臼太鼓)の奉納演舞が厳かに開催された。
嶺井区長をはじめ、衣装を着けた女性たち6人とウシデークの役目を終えた先輩たちが、観音堂前に集まってお供え物を供えた後、裏手のウシデーク山に登って手を合わせた。今年で最後の中本和代さんら6人が、チジン太鼓をたたきながら歌い舞って奉納した。
次に首里天加那志の庭で同じように舞いを披露して奥武島の大屋・嶺井家に移動。庭の仏壇に向かって合掌して舞い、観音堂に戻って終了した。
ウシデークは50歳まで。10年ほど前から務め、51歳を迎える中本さんは「先輩たちの指導がないと続けることはできない」と話した。77歳の大城米子さんは「ウシデークを務めるには毎月稽古に励んで先輩たちの励ましが必要。意味が深い歌詞を覚えると楽しくなってくる」と語っている。 (知花幸栄通信員)
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厳かにウシデーク奉納演舞 玉城・奥武区 衣装着けた女性6人
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琉球新報朝刊