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嘉手納観光協会が特別賞 ツーリズムEXPO、2年連続


嘉手納観光協会が特別賞 ツーリズムEXPO、2年連続 ツーリズムEXPOの嘉手納町のブース (提供)
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 【嘉手納】嘉手納町観光協会は9月26日から29日まで、東京都で開催されていた「ツーリズムEXPOジャパン2024」で特別賞を獲得した。特別賞受賞は2年連続。
 同イベントでは47都道府県と80カ国から1384の企業・団体がブースを出展した。同協会が受賞したのは旅行や観光業界の関係者が投票する「旅のプロが選ぶ、ブースグランプリ」。ブースは「歴史と文化の交差点 嘉手納町」というテーマで、町の文化とアメリカンテイストを融合させたデザインで統一した。
 展示パネルには嘉手納の今昔を紹介する写真や、現在は基地の中にある集落名も含めてロゴを作成するなど、スタイリッシュに嘉手納の要素を展示した。
 南国製菓(町水釜)のちんすこうを使用し、つかみ取りイベントも開催。用意していた約3万個は期間中4日間でなくなった。投票者からもブースの雰囲気やつかみ取りを評価する声が多かったという。
 同協会プロモーション担当の黒川然(なる)さんは「まさか2年連続で受賞するとは思わなかった。嘉手納町はポテンシャルのある町だということを実感した」と喜んだ。
 黒川さんは「嘉手納は歴史・文化的に豊かな町だ」と話す。戦前には鉄軌道の駅があり、甘藷(かんしょ)を伝えた野国總管生誕の地ともされる。比謝川など自然も楽しめ、沖縄戦や米軍基地の歴史もある。「楽しさと嘉手納をセットで覚えてもらいたかった。ストーリーを持って帰ってほしい」との思いを込めた。
 奥山佳紀事務局長は受賞を受けて「対外的な魅力はある。これを地域に落としていきたい」と観光客の受け入れやさらなる発信に意欲を見せた。
  (金盛文香)