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ロー、万能ぶりを発揮も「新生キングス」初陣は黒星 群馬に競り負け68-72 Bリーグプレシーズン 沖縄


ロー、万能ぶりを発揮も「新生キングス」初陣は黒星 群馬に競り負け68-72 Bリーグプレシーズン 沖縄 キングス―群馬 第1Q、ドライブで守備を抜き去るキングスのヴィック・ロー=16日、沖縄市の沖縄アリーナ(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは16日、沖縄アリーナで群馬クレインサンダーズとプレシーズンゲームを行い、68―72で競り負けた。前半は、第1クオーター(Q)序盤に群馬に連続得点を決められるが、新加入のアレックス・カークのキングス初得点で群馬の流れを止める。その後も岸本隆一の3点弾などで逆転するも、群馬に連続得点を許し、34―38で折り返す。後半に入るとお互いに得点を重ね、ヴィック・ローの3点弾で追いつく。第4Q残り1分を切った段階でも同点だったが、速攻で勝ち越しを許すと、ローのシュートが外れて、逃げ切られた。群馬との2戦目は17日、同会場で行う。

キングス
 68―72(15―18,19―20,19―18,15―16)
群馬


 新生キングスの初陣となった、群馬とのプレシーズンマッチ。頻繁に選手を替代えてさまざまな組み合わせをしていく中で、新加入のヴィック・ローが攻守で活躍した。

 攻撃では素早いドライブからのレイアップだけでなく、リバウンドから得点につなげるなど直接得点に絡むシーンもあれば、逆サイドへのパスなどコートを広く使い、ハンドラーとして味方の攻撃の軸にもなった。守備ではリバウンドだけでなく、ペイントエリアの外からも激しく相手選手に体を当ててゴールに近づけさせなかった。桶谷大HCは「攻守でいろいろな役割ができるオールマイティーな選手。彼のいいところをもっと出していきたい」と構想を描く。

 ローがチームに加入したことで、昨季よりも運動量も増えて、スピードを生かした攻撃も増えた。一方、チームの練習は2週間前に始まったばかりで、パスや連係のミスなども多く、さまざまな場面でボールを失うことがあった。ローも「見つかった改善点をまた17日の試合につなげたい」と前を向く。

 プレシーズンながら7012人の観客が集まり、大いに盛り上がった。ローは「ファンの熱量は素晴らしく、きょうの声援があれば(古巣の)千葉やほかのチームにも勝てる」と応援の力に期待しながらも、「個人のプレーやチームを生かすプレーを見てほしい」と語る表情は頼もしかった。

 (屋嘉部長将)


連係はまだまだ

 桶谷大HC(キングス) (チームの)練習のスタートが2週間前なので、仕上がっている群馬相手に正直こんなクロスゲームになると思っていなかった。連係に関してはまだまだで、もっとやりこまないといけない。(コートに立つ)5人の組み合わせを考えることができていなかった。

勝てたのは自信に

 水野宏太HC(群馬) 昨シーズンの優勝チームである琉球に、プレシーズンではあるが勝てたのは大きなことで自分たちの自信になる。どの選手が出ても守備の強度が落ちなかったのが良かったし、流れが悪くなった時にも我慢することができていた。