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赤嶺(沖水)女子カナディアンシングル頂点 フォームに力強さ 県高校新人大会・カヌー 沖縄


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この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
女子カナディアンシングル500メートル決勝 懸命にパドルをこぐ沖縄水産の赤嶺妃菜

 安定感のある力強いフォームで赤嶺妃菜(沖縄水産2年)が女子のカナディアンシングルを制した。県総体からタイムを約22秒縮めた。「パドルをより前から水面に入れるようにして、より深くさすように意識した」とぐんぐんスピードを上げて最後まで突き進んだ。

 宮古総実の平良祐喜監督に指導を受けるため、夏休みに宮古島へ一人で渡り1週間の合宿を行った。「みっちり教えてもらい、成果が出た」と積極的な姿勢で競技と向き合う。

 母の故郷である浜比嘉島出身。父は津堅島出身で幼い頃から海が身近にあり、接してきた。「将来はタンカー船の船長になりたい」と明確な目標を胸に、沖縄水産の海洋技術科で学んでいる。

 九州に向け「体の使い方や艇の進め方はまだまだ。もっと記録を伸ばしたい」とさらなる高みを見据えた。

 (大城三太)


 沖縄県高校新人大会は16日、各地でカヌー、陸上、テニスが行われた。カヌースプリント500メートルで男子カヤックシングルの宮城壱清(沖縄水産2年)が2分22秒568で制し、永山盛禎(同1年)と組んだペアと合わせて2冠を達成した。カナディアンシングルは當山魁来(かいら)(沖縄水産2年)が2分44秒793で優勝し、塩澤海(同1年)と組んだペアと2冠。女子カナディアンシングルは2分58秒429で赤嶺妃菜(沖縄水産2年)が頂点をつかんだ。陸上女子三段跳びの喜久里彩吹(那覇国際2年)が大会記録に1センチと迫る11メートル83で優勝し、走り幅跳びとの2年連続2冠を達成した。女子3000メートルの親川杏花(北山2年)は10分分8秒79、男子3000メートル障害で島袋翔(北山2年)が9分31秒74でそれぞれ優勝し、連覇となった。女子200メートルでは又吉一莉(球陽2年)が26秒18で制し、100メートル、400メートルリレーとの3冠となった。

※注:永山盛禎の「禎」はネヘンが示ヘン