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喜久里(那覇国際)、女子三段跳び2年連続2冠 大会記録に1センチ差 県高校新人大会・陸上 沖縄


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
女子三段跳び決勝 11メートル83の跳躍で栄冠を手にした那覇国際の喜久里彩吹=16日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(大城直也撮影)

 昨年の女子三段跳び優勝の喜久里彩吹(那覇国際2年)が今大会も全ての試技で11メートル超えをマークする強さを見せた。最終試技では追い風参考ながら11メートル83と自身の持つ大会記録まであと1センチと迫った。「最初はよくなかったがどんどん修正していけたことがよかった」と笑顔で振り返った。

 大会前は走り幅跳びの練習ばかりで、三段跳びはぶっつけ本番だった。15日の走り幅跳びでよくなかったという助走は、走り方を意識すると三段跳びでは安定してきた。さらに他の選手に逆転を許したことで「ちょっと燃えてきて気持ちが入った」。いい跳躍のイメージを固めたことで、試技を重ねるごとによくなった。「6本目はもっといけると思える跳躍だった。7本目があったら12メートル超えていたかも」と笑う。

 1年生は「いけいけだった」と県内大会で優勝し続けた。3月に左のハムストリングのけがをしてからは治療を優先し、練習が重ねられなかった。大会では優勝するも調子に波があり、気がめいることもあった。今大会二つの優勝で「自信が出てきた」と前を向く。10月は九州大会と国体、ジュニアオリンピックカップと連戦が続く。「きょうみたいな安定した助走をしていきたい」。自信を取り戻した喜久里の表情は明るかった。

 (屋嘉部長将)


 沖縄県高校新人大会は16日、各地でカヌー、陸上、テニスが行われた。カヌースプリント500メートルで男子カヤックシングルの宮城壱清(沖縄水産2年)が2分22秒568で制し、永山盛禎(同1年)と組んだペアと合わせて2冠を達成した。カナディアンシングルは當山魁来(かいら)(沖縄水産2年)が2分44秒793で優勝し、塩澤海(同1年)と組んだペアと2冠。女子カナディアンシングルは2分58秒429で赤嶺妃菜(沖縄水産2年)が頂点をつかんだ。陸上女子三段跳びの喜久里彩吹(那覇国際2年)が大会記録に1センチと迫る11メートル83で優勝し、走り幅跳びとの2年連続2冠を達成した。女子3000メートルの親川杏花(北山2年)は10分分8秒79、男子3000メートル障害で島袋翔(北山2年)が9分31秒74でそれぞれ優勝し、連覇となった。女子200メートルでは又吉一莉(球陽2年)が26秒18で制し、100メートル、400メートルリレーとの3冠となった。

※注:永山盛禎の「禎」はネヘンが示ヘン