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「絶対に勝つ!」5人制に3人で出場、全戦無敗 普天間(女子)が組手で優勝 沖縄県高校空手道選手権


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「絶対に勝つ!」5人制に3人で出場、全戦無敗 普天間(女子)が組手で優勝 沖縄県高校空手道選手権 女子団体組手決勝 普天間―那覇国際 上段蹴りを繰り出す普天間の次鋒・平田彩華=23日、那覇市の小禄高校(又吉康秀撮影)
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 空手道の第40回県高校選手権は23日、小禄高校体育館で行われた。組手の団体男子は浦添が2連覇を達成し、同女子は普天間が制した。個人男子は當山泰生(浦添)が1―0で座安礼揮(コザ)を退け、団体組手とあわせて2冠。同女子は〓田夏梨(八重山)が2―1で平田彩華(普天間)を破って勝利した。形は男子がコリンズ・ジョーダン・琉太(前原)、女子は具志堅あい(浦添)が頂点に立った。

※注:〓は雨カンムリの下に「隹」「鳥」


 1人負ければ試合終了。5人制の団体組手に3人で出場した女子普天間は、試合開始前からぎりぎりの戦いだった。それでも「絶対に勝つ」と3人全戦無敗で頂点まで上り詰めた。

 準決勝で強豪・浦添を倒し、自信とともに迎えた決勝戦。先鋒(せんぽう)の津嘉山華楠は「夏休みに特訓した」という蹴りを主体に攻め入った。序盤から2度の中段蹴りを決めて相手を圧倒。無失点のままに勝利し、バトンを次鋒の平田彩華につないだ。

 平田は「重心を後ろに」とリーチを生かして距離を取る。前手で相手をけん制し、ワンツーから中段と突きを主体に得点。カウンターで1点を許すも、上段へ一閃(いっせん)。勝ちきって普天間は優勝へと王手をかけた。

 「自分が勝たないと」と中堅の宮城美琶は気合を入れて最終戦へ。刻み突きなどで点を稼ぎ、試合を有利に運ぶ。中盤には「突きを見せて相手を引きつけ」放った裏回し蹴りが有効打に。一挙3点を奪取し、無傷で勝利。女子普天間は全戦全勝で栄冠をつかんだ。

 新人大会も3人で出場する女子普天間。「全国にいくために優勝」と心を一つに突き進む。

 (名波一樹)