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【戦力分析】沖尚vs興南、沖縄の頂点懸けあす激突 県高校野球秋季大会・決勝 タピック名護で午後1時から


【戦力分析】沖尚vs興南、沖縄の頂点懸けあす激突 県高校野球秋季大会・決勝 タピック名護で午後1時から
この記事を書いた人 Avatar photo 砂川 博範

 高校野球の第73回県秋季大会最終日は7日午後1時から、タピックスタジアム名護で沖縄尚学と興南の決勝を行う。2校とも第153回九州地区大会(28日~11月3日、福岡県)への出場を決めているが、県1位を懸け一歩も譲らない試合展開になるのは必至だ。決勝を前に、両校の戦力分析と試合の見どころを紹介する。補欠校順位戦は同日午前9時から同球場で、宜野座と具志川商が戦う。(砂川博範)

見どころ

 強豪私学2校が優勝を懸けて決勝を争う。両チームとも投打ともに総合力が高く、激戦が予想される。沖縄尚学は準決勝で乱打戦を制し、勢いがある。興南は5試合中4試合でコールドで勝つなど他を圧倒している。一方で投手は沖尚が入里凜、興南が田崎颯士といずれも制球力のあるエースが投げ合うとみられ、それぞれの打線がどう立ち向かうかが勝敗を分ける鍵となることは間違いない。

沖尚 小技と足絡め得点狙う

攻撃力

 今年の沖縄尚学はヒットエンドランやバントなど小技を絡ませ得点するチームだ。打率は3割8分7厘と興南を上回る。足を生かして内野安打を得るなど、しぶとく出塁を狙う。中でも主砲・伊智司耀矢(しょうや)は5割7分1厘、6番足立伶凰(れお)は6割6分7厘と当たっている。

守備力

 失策は1試合平均0・5と興南の0・8より抑えられており、守備力は高い。エース入里凜は伸びのある直球の精度の高い変化球を織り交ぜ、ここまで防御率1・75と安定する。140キロ台を投げる大城陽も、1年生ながら今大会で存在感を発揮している。

宜野座との準決勝で2回2死からバントヒットで出塁する沖縄尚学の足立伶凰=1日、タピックスタジアム名護
宜野座との準決勝で2回2死からバントヒットで出塁する沖縄尚学の足立伶凰=1日、タピックスタジアム名護

興南 4戦コールド 打線強力

攻撃力

 5試合中4試合でコールド勝ちを収める強力打線を誇る。5番仲野大雅は5割7分1厘、下位の仲間駿が5割ちょうどと好調を維持する。興南は積極的に盗塁も狙い、1試合平均2・4は沖尚の0・75を大きく上回る。四死球の数も多く、出塁率が高い。

守備力

 5試合でわずか1失点と抜群の安定感がある。エース左腕の田崎颯士は大会途中までインフルエンザで不出場だったが、準々決勝から登板。130キロ台後半の直球と切れのある変化球を武器に、多くの強力打線を抑えてきた。沖尚も抑えることができるか。

美里工との準々決勝で6回から登板し、相手打線を零封した興南のエース田崎颯士=9月30日、タピックスタジアム名護
美里工との準々決勝で6回から登板し、相手打線を零封した興南のエース田崎颯士=9月30日、タピックスタジアム名護