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浦添高の金城、空手道の少年男子形5位 成年女子組手、比嘉が16強に<かごしま国体・2023>


浦添高の金城、空手道の少年男子形5位 成年女子組手、比嘉が16強に<かごしま国体・2023> 少年男子形第2ラウンド 気迫のこもったスーパーリンペイを演武する金城匠杜(浦添)=8日、鹿児島県のサンアリーナせんだい(大城直也撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 特別国民体育大会「燃ゆる感動かごしま国体」は8日、鹿児島県内各地で行われ、空手道の少年男子形で金城匠杜(浦添高)が5位となった。成年女子組手の比嘉桃子(近畿大)は3回戦で岡崎愛佳(静岡)に2―6で敗れ、16強となった。バレーボールの少年男子は1回戦で北海道と戦い、0―2で敗れた。テニスやセーリングなどは悪天候の影響で競技日程が変更された。


 少年男子形個人で金城匠杜(浦添高)が「体を大きく使った」という、躍動感あふれるスーパーリンペイで5位となった。

 優勝を目指していた北海道総体では9位。「力みすぎてしまった」と動きに緩急をつけられず、沖縄に宿題を持って帰った。それから力の抜き差しなど、動きに改善を図った。今回の国体は高校生として優勝を狙える最後の戦い。栄冠への熱い思いをたぎらせながらも「最後だから、楽しんでやる」と試合に臨んだ。

 迎えた第1ラウンドはグループを1位通過した。手応えを感じ、勢いにのった。第2ラウンドで演武したのは「1番得意だ」というスーパーリンペイだ。「序盤はうまくいった」というように突きでも力強さを示した。「緩急もつけられ(北海道総体での)課題は克服できた」。しかし演武の中で「足を鳴らすのに、鳴らせなかった」と反省する。「できていれば、もっと点を取れたかな」と5位の成績にも唇をかんだ。

 「相手を倒せると感じさせる」形が理想だという。「初めは体も細くて勝てなかった。高校3年間で動きにもキレを出せるようになった」と振り返るが、理想には「まだまだ」と感じている。「成年でまた出場を目指す」と誓った。

 (名波一樹)