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沖縄SV、今季4勝目 岡根の好守に攻撃陣が答える サッカーJFL


沖縄SV、今季4勝目 岡根の好守に攻撃陣が答える サッカーJFL 沖縄SV―高知ユナイテッドSC 後半、サイドを駆け上がる沖縄SVの大城佑斗=8日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 サッカー日本フットボールリーグ(JFL)の沖縄SVは8日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで高知ユナイテッドSCと対戦し、1―0で勝利し今季4勝目を挙げた。通算成績は4勝14敗4分けで勝ち点を16に伸ばした。順位は最下位の15位のまま。前半は互いに攻め、高知が決定的場面をつくるなど優位に進めたが、無得点で折り返した。後半は高知が主導権を握り猛攻を仕掛けたが、沖縄SVは堅守でしのぎ、終了間際に大城佑斗が貴重な1点を決めて勝利した。次戦は22日、大分県のレゾナックサッカー・ラグビー場でヴェルスパ大分と対戦する。


 沖縄SVはチーム一丸となった勝利への執念で今季4勝目をつかんだ。

 今季限りの引退を表明している岡根直哉が先発出場し、高い守備力で最大の危機を防いだ。後半終盤、オフサイドラインぎりぎりをパスで高知の選手に裏へ抜けられた。GKと1対1になりかけて失点確実の場面だったが、ボールだけを正確に狙うスライディングタックルで攻撃の芽を摘んだ。岡根は「この勝ち点の状況では、引き分けは負けに等しい」と勝利しか眼中になかった。

 これに途中出場の攻撃陣が応えた。終了間際のせめぎ合いで、左の伊集院雷が相手守備からボールを奪うと中央の飯島翼を経由して、最後は右の大城佑斗が確実にゴールへと蹴り込んだ。FW起用の大城は「途中出場の3人が絡んで流れを変えることができた」とチームの総合力を誇る。

 先発から外れることが続いた岡根について髙原監督は「チームとかみ合わない部分もあって起用できない時期もあったが、プレー以外の面でもチームのことを考えてくれている。DFのリーダーで、ここまでの道のりを一緒に戦ってきた仲間。彼の経験が生きた」と思いを込めた。

 (大城三太)


チャンス生かせている

 髙原直泰監督(沖縄SV)の話 シーズンを通して、裏への1発のパスでカウンターを通されることが多い。今日も点を取られてもおかしくなかった。しかし、我慢強く少しずつチャンスもつくって生かせるようになっている。相手の特長を意識しながら目の前の試合をこなしたい。

ゴールの質上げないと

 吉本岳史監督(高知)の話 沖縄SVは粘り強さがあり、勝ちたいという気持ちがわれわれよりも1、2歩勝っていた。タフで素晴らしいチームだった。われわれはミスしないことを含めてゴール前での質を上げていかないといけない。