(鹿児島市サンライトゾーン)
▽成年男子団体(4人チーム)予選(3ゲーム) (3)沖縄(野村、中里、大城、西島本) 2520点、=626、=646、=553、=695)=決勝進出
▽同決勝(6ゲーム) (7)沖縄(野村、中里、大城、西島本) 4862点、予選=2520、決勝=2342)
4人一丸の成果 西島本の高得点で流れ
ボウリングの成年男子が4人チーム団体戦で21年ぶりの入賞を成し遂げた。年長38歳の大城安史を筆頭に、若手とベテランのつなぎ役となる34歳の野村幸助、沖縄国際大コンビの西島本有生、中里隆星が一丸となって結果を残した。
スコアでチームをけん引したのは21歳の西島本だった。予選3ゲームで695点、決勝3ゲームで639点とチーム一の得点でフル稼働した。予選第1ゲームは300点中268点と暴れた。「2ゲーム目で全員のスコアが上がったので、いい流れをつくることができた」とうなずく。
「自分にとって指の感覚は命」という。個人戦と2人チーム戦は違和感を抱いたままプレーし、スコアを伸ばせなかった。「普段は手汗をかかないが、緊張で知らず知らずのうちに汗が出ていることに気付いた」と、野村から借りた滑り止めを使用。本来の感覚を取り戻したことで高得点につながった。
野村はオイルが特殊で、より難しい国体のレーンに対応しようと「回転数を抑え、コントロール重視でスピードを抑えた」。普段と異なる投げ方で安定した得点をたたき出した。
決勝でスコアを落とした中里は「朝夕でレーンの状態も変わる。修正が遅かった」と唇をかみつつ、悔しさを糧に次の舞台での飛躍を誓った。
大城は過去の国体で個人戦、2人チーム戦の入賞経験があり、3種目の入賞を達成した。「仲間に助けられた。我慢のプレーだった」と自らを含めた全員をねぎらった。
(大城三太)