けがと戦いながらも堂々頂点に立った。重量挙げ成年男子109キロ超級の知念光亮(こうすけ)(BIG KAMY)がスナッチ167キロ、ジャーク201キロ、トータル368キロで1位に輝き、スナッチは3連覇を成し遂げた。
5月のアジア選手権から左肩を痛め、その後の世界選手権、杭州アジア大会も欠場。リハビリを行うも「3週間前までシャフトも挙げられなかった」。国体は自身で制限を設けつつ「沖縄県のために」と出場を決めた。
スナッチは160キロまでと制限したが、3回目で167キロを危なげなく成功させて1位。けがなどみじんも感じさせない。続くジャークも200キロまでと決めて臨んだが、2回目で201キロをマーク。他選手が210キロ台の争いとなり、3回目は棄権した。途中棄権してもなおジャークで3位、トータルでは1位を決めて、スナッチ日本記録保持者の風格を見せつけた。
12月にカタールで、来年4月にはパリ五輪の最終選考となるタイでのワールドカップを控えている。「自己ベストからプラス5、10キロを目指したい」と代表を目指して躍進する。
(名波一樹)