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バスケEASL キングス、土壇場逆転 ソウルSK(韓国)に80―79


バスケEASL キングス、土壇場逆転 ソウルSK(韓国)に80―79 琉球―ソウルSKナイツ 第4Q、土壇場でバスケットカウントを誘うレイアップシュートを決めるキングスのヴィック・ロー=18日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社

 男子プロバスケットボールの東アジアスーパーリーグ(EASL)は18日、沖縄市の沖縄アリーナで行われ、グループステージBの琉球ゴールデンキングスはソウルSKナイツ(韓国)と対戦し、80―79で競り勝った。EASLホーム開幕戦を勝利で飾った。千葉ジェッツは台北富邦ブレーブス(台湾)との2戦目を85―82で競り勝ち、2連勝。キングスの第1クオーター(Q)は今村佳太や松脇圭志らの3点弾が入りリードするが、第2Qの最後のプレーでスチールを許し、豪快なダンクシュートで逆転された。後半も松脇が要所で3点弾を決めるが競り合う展開が続いた。第4Q残り2分23秒で69―74で5点差から一気に詰め寄った。一進一退の攻防を繰り返すが、残り23秒でヴィック・ローがバスケットカウントを誘う同点弾を決めて逃げ切った。次戦は11月1日、ソウルSKナイツと韓国・ソウルで戦う。


ロー、第4Q 勝負強さ発揮 残り23秒、チームで守り切る

 第4クオーター(Q)残り34秒、キングスが77―79と追う場面の攻撃で、ヴィック・ローが勝負を託された。ローは回り込むようにドライブし、バスケットカウントを誘うレイアップシュートを決めた。フリースローはリングに当たったが、何とか入って80―79に。会場に指笛が飛び交い、ホームの熱気は最高潮に達した。
 最後は残り23秒の守備だ。39得点を挙げたソウルのジャミール・マーカス・ワーニーに複数人で張り付いた。ワーニーはリバウンドを取ったものの、シュートは外れた。桶谷大HCは「入ってもおかしくなかったが、会場の応援のおかげで勝てた」と安堵(あんど)した。
 勝負どころは第4Q残り2分23秒から続いた。アレックス・カークのダンクと今村佳太の3点弾で一気に5点差を詰めて同点に追い付いた。今村は右手を突き上げて会場を盛り上げた。その後の要所でも牧隼利が3点弾を決め、勝負強さを発揮した。
 キングスは常にチームでボールを回し、相手の中心のワーニーに対応するように修正を図った。
 「うちはボールタッチが多く、1人でシュートを打ってくるチームとはリズムが違う」。桶谷HCは勝因を語りつつ、チームを誇った。

 (古川峻)


キングス 1勝
 80―79(27―20,12―20,22―18,19―21)
ソウルSK(韓国) 1敗

千葉J 2勝
85―82 (15―20,14―22,18―13,27―19,延長,11―8)
台北(台湾) 1敗