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北中城A、チームスプリントで県新V 小田桐、久貝、仲眞「ぶっつけ本番」心一つに 県高校新人大会


北中城A、チームスプリントで県新V 小田桐、久貝、仲眞「ぶっつけ本番」心一つに 県高校新人大会 チームスプリント決勝 息の合った走りを見せる北中城Aの(右から)小田桐侃汰、久貝一心、仲眞良河=21日、沖縄市の県総合運動公園自転車競技場(喜瀬守昭撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 県高校新人大会は21日、自転車、ソフトボール、バドミントン、ボクシングの4競技が県内各地で行われた。自転車の第1日は県総合運動公園自転車競技場で行われ、北中城A(小田桐侃汰、久貝一心、仲眞良河)がチーム・スプリント決勝で1分5秒650の県新記録で優勝した。仲眞は男子1キロタイムトライアル決勝を大会新記録で1位、男子ケイリン決勝も1位となり、3冠を達成した。ソフトボール1回戦は男子具志川、女子読谷などが勝利した。バドミントンは男子コザや女子糸満などが団体戦準決勝へと進んだ。ボクシングは男子ピン級の伊佐真虎(沖縄尚学)らが準決勝へ進んだ。


 3人一組で自転車競技場を3周するタイムを競うチームスプリント決勝。北中城Aの小田桐侃汰(2年)、久貝一心(1年)、仲眞良河(2年)は、この3人で挑む初の大会に「ぶっつけ本番だがやってみよう」と心を一つに挑み、県新記録となる1分5秒650で優勝を飾った。

 3人がそれぞれ先頭を走っては抜けていく団体戦。久貝と仲眞はかごしま国体を終えたばかりで「足合わせは1回しかできなかった」。練習も満足にできずに迎えた当日は「スタートが得意」だという第1走の小田桐が1周目を先頭で引っ張った。「ベストで良い渡し方ができた」とチームを勢いづかせた。第2走の久貝は国体前に体調を崩し、万全の状態ではなかった。それでも「半周は速度を維持し、残りで上げ切った」とスピードに乗せた。最後となる第3走の仲眞は「たれないことだけを考えて、全力を出し切った」。2人の走りを受け継ぎトップでフィニッシュ、新記録をたたき出した。

チームスプリントで優勝した北中城Aの(左から)小田桐侃汰、久貝一心、仲眞良河=21日、沖縄市の県総合運動公園自転車競技場

 その後、3人はケイリンなどの他種目にそれぞれ出場し、仲眞が3冠を達成。上位を同チーム内で争ったが、最後には全員でつかんだ新記録に笑顔を見せた。

 (名波一樹)