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キングス、大黒柱クーリーが復帰で即躍動 ホーム初勝利 富山に84-65(28日の試合)


キングス、大黒柱クーリーが復帰で即躍動 ホーム初勝利 富山に84-65(28日の試合) キングス―富山 第2Q ブロックをかわしゴールを狙うキングスのジャック・クーリー(左)=28日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは28日、沖縄アリーナで富山グラウジーズと第8戦を戦い、84―65で勝利し、今季レギュラーシーズンのホーム戦初勝利を手にした。

 前半は速い展開から互いに得点を重ねる。第1クオーター(Q)途中で、けがから復帰したジャック・クーリーがコートに立つと得点を決め、さらにファウルで得たフリースローも決めて逆転。その後も互いに点を取り合い、40―41で折り返す。後半は岸本隆一の3点弾からの連続13得点で富山を突き放す。さらに守備を修正し、富山の得点を抑え続け、徐々に点差を付けて逃げ切った。

 キングスの次戦は、29日午後6時5分から、富山と沖縄アリーナで戦う。

 (屋嘉部長将)

キングス 6勝2敗
 84―65(22―18,18―23,26―14,18―10)
富山 8敗


 キングスの今季レギュラーシーズンのホーム初白星は、けがでチームを離れていた大黒柱のジャック・クーリーの復帰とともにやって来た。17分34秒の出場時間で18得点12リバウンドのダブルダブルを達成した。試合後、観客の前でクーリーは「皆さんが恋しかったです。チームと一緒にプレーすること、皆さんの前でプレーすることを本当にうれしく思う」と大歓声に涙ぐみながら、大きくお辞儀をして、応えた。

 第1クオーター(Q)途中にコートに入ったクーリー。オフェンスリバウンドからファウルを受けながらシュートを決め、得たフリースローも決める3点プレーを成立させる。その後もアレックス・カークと交代しながらの出場だったが、攻守でゴール下を支配。チームトップの12リバウンドを挙げる活躍を見せた。

 9月に右膝蓋靭帯(じんたい)炎と診断され、故障者リストに登録されたクーリー。2週間前に痛みも引いてきたことから、富山戦を復帰戦にすると桶谷大HCらと話して決めた。練習だけでなく、アウェー試合にも帯同し、ほかの選手にアドバイスをしたり、一緒に負けを経験することでモチベーションを上げてきた。現在の体の状態は75%ほどまで戻ってきており、さらに上げていきたいという。「チームとファンの皆さんと一緒に勝利を取りたい」。苦しい時期を乗り越えたクーリーが、さらにチームに力を与えてくれそうだ。

 (屋嘉部長将)


良い流れで攻撃

 桶谷大HC(キングス)の話 前半から守備で強度を高くし、ボールプレッシャーもかけられ、リバウンドも制して良い流れで攻撃に入ることができた。後半も高い強度の守備を維持できた。ジャック・クーリーは思った以上に出場できた。帰って来てくれて本当に良かった。

精度を高めたい

 高岡大輔HC(富山)の話 連敗をなんとか止めたいと、昨季チャンピオンに臨んだ。前半は自分たちのプランの中で戦えた。第3クオーターの出だしのところで自分たちのやろうとしていることの緩さや単純なミスがもったいなかった。明日(29日)、もう一度チャンスがあるので、自分たちのやるべきことの精度を高めたいと思う。