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名護の堅守光る 全国高校ラグビー沖縄県予選


名護の堅守光る 全国高校ラグビー沖縄県予選 花園出場を決め、喜ぶ名護の選手たち=2日、名護市の21世紀の森サッカー・ラグビー場(小川昌宏撮影)
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 名護が圧倒した。前半で35―0と引き離し、後半はコザの抵抗に遭ったが堅守で無得点に抑えて42―0で完勝した。

 宮里快一、屋部樹志が燃えたぎる思いをプレーで体現した。182㌢の宮里は「流れを持ってくることができた」と左サイドからの先制トライで勢いに火をつけた。後半にも2トライ目を決め、守備でも存在感を発揮。チームは自陣でボールを失い、コザの選手が独走状態となりそうなところに強烈なタックルをお見舞いし、危機を防いだ。

 屋部は1トライを決め、任されたコンバージョンキック6本全てを決める精度の高さが光った。この1年で体重を6㌔ほど増やし、現在82㌔。太ももはよりラガーマンらしく太くなった。「今年のFWは去年と比べて平均体重が増えている」と当たり負けしない体づくりに取り組んできた。

 チームが重要なテーマに掲げているのが相手との接触で力負けしない「接点」の強化。その成果が表れ、要所の対人プレーでコザをはじき返した。

 11月下旬に大阪で強豪校との練習試合が組まれている。チームの実力を試し、課題をあぶりだす絶好の機会となる。屋部は「目標は(昨年を越える)2回戦突破のベスト16」と花園での勝利に向け、チームを鼓舞する。(大城三太)