ICF(国際カヌー連盟)のSUP(スタンドアップパドルボード)世界選手権大会が15~19日、タイのパタヤで行われた。田口頼=本部・八洲学園大国際高出、STARBOARD=が15キロロングディスタンス3位、国別オープンメンズチーム総合のテクニカルとディスタンスで優勝し、三つのメダルを獲得した。1キロテクニカルは4位、200メートルスプリントは7位だった。国別チーム総合順位は田口、柏原賢宏(広島)と岩井壯太(滋賀)の3人のポイントで総合優勝した。
メンズマスターズ40代クラスで吉田竜平(名護市)がテクニカル優勝、スプリント3位、15キロディスタンス7位に輝いた。メンズジュニアU―18クラスの宮平琥太朗(座間味村、八洲学園大国際高1年)が10キロディスタンス3位、テクニカル7位、スプリント11位に入った。U―15クラスのキッズメンズ1キロでは西川竜真(座間味中2年)が1位をつかんだ。メンズマスターズ50代クラスの松本晃一(石垣市)はテクニカルとディスタンスで5位、スプリント14位だった。
田口頼がチーム戦メダル2個を含む三つのメダル獲得で確かな手応えをつかんだ。国際カヌー連盟主催の世界選手権で、年代別ごとに幅広い世代が覇を競った。
田口は印象に残ったレースとして200メートルスプリントレースを挙げた。ファイナル進出を果たすも7位でメダルには届かなかった。それでも「予選から決勝まで6本をこいで勝ち上がり、カヌースプリントのオリンピアンたちも出場する中で、体が小さな日本人としていい結果を出すことができた」と充実感を漂わせた。
3位に輝いたロングディスタンス15キロでは「レースを引っ張ることができた」と自信を深めた。1キロテクニカルでは「ファイナル進出を果たしたが、ファイナルではスタートで大きく遅れてしまった。その後に追い上げて4位まで上げることができたのはよかった」と成果をつかんだ。
10月には全日本選手権でテクニカル、ロングディスタンス2冠を達成し、世界大会でも成長を実感している様子だった。
(大城三太)