名護市を中心に県内の少年サッカーの発展と選手の育成に取り組み、5月に亡くなった大城一志さん(享年49歳)の追悼サッカー大会が25、26日に名護市の21世紀の森で行われる。県内外の小学生が参加する。26日には大城さんが指導していた名護商工高校サッカー部のOBらによりエキシビションマッチも行われる。大会関係者は「大城さんの活躍をサッカーをしながら追悼したい」と語る。
大城さんは名護中学校でサッカーを始め、プロの選手になることを目標にしていた。卒業後は単身アルゼンチンに渡り、現地のチームに所属をしながら、技術を磨いたが、けがのためにプロ選手の夢を断念。20歳ごろまでアルゼンチンに残り、指導者の勉強を続けた。
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帰国後に鳥取の定時制高校を卒業。沖縄に戻ると北部工業高校(現・名護商工高校)で外部コーチや監督をしながら、名桜大学に通い、そこでも選手を指導した。県出身の田口泰士らJリーガーやなでしこジャパンの選手らだけでなく、海外のチームとも交流を重ね、沖縄の選手を海外へサッカー留学させていた。
近年は名護でノルテAFCの監督をしながら、県内のサッカーの発展と選手育成のために県外で行われている大会を誘致する活動をしていた。5月に九州で行われていた全国規模の大会に出場するチームに帯同した際にも、大会誘致に動いていたが、沖縄に帰った直後に心筋梗塞で亡くなった。
大会をサポートする大橋宗純さんは「大城さんを追悼しながら、大会を成功させて、来年以降も続く、沖縄の子どもたちの育成につなげたい」と語った。大会への問い合わせは090(4981)4805(大橋さん)。
(屋嘉部長将)