プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は2日、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河(中地区3位)と対戦し、73―93で敗れ、連勝は4で止まった。通算成績は11勝4敗で西地区2位のまま。
前半の第1クオーター(Q)はキングスのフィールドシュート成功率が14・3%と調子に乗れず、7点に抑えられた。シュート精度の高い三河に点差をつけられ、第2Q開始直後に23点差を離される。岸本隆一の3点弾などで追い上げ、39―53で折り返した。後半に入ると第3Qで小野寺祥太の2本の3点弾などで追い上げ、一桁点差まで詰める。しかし第4Qに三河に10点のランを許し、その後も三河が高確率でシュートを決めて、逃げ切られた。
キングスは次戦、3日午後3時5分から、ウィングアリーナ刈谷で三河と対戦する。
三河 8勝7敗
93―73(25―7,28―32,20―23,20―11)
キングス 11勝4敗
中断期間が明けて最初の試合となったキングスだが、持ち味の守備で三河の攻撃を止められない。さらに、攻撃でも出だしのシュート確率が悪く、点差を縮めても相手の流れを止め切れず、20点差をつけられた。第1クオーター(Q)でいきなりつまずいた。ピックアンドロールで速さのある相手外国籍選手にフリーな状況を作られ、簡単に得点されてしまう。三河はオールコートプレスからゾーンディフェンスにするなどさまざまな守備システムでキングスの攻撃を封じた。3点弾主体となったキングスの攻撃だったが、決まったのは1本のみで7点に抑えられ、18点差をつけられた。
第2Q以降は、岸本隆一の3点弾3本を含む11点の連続得点や小野寺祥太と松脇圭志の3点弾も決まり、第3Qには一桁点差まで迫った。しかし、第4Q序盤に三河に10点のランを決められる。得点は決まらず、守備でもフリーを作られ3点弾を決められるなど、攻守で三河の流れを断ち切れなかった。
多くの課題は残ったが、故障者リストに入っていたヴィック・ローや渡邉飛勇が戻ってきたのは良い知らせだ。それでも岸本は「いい選手が戻ってきたから、勝手に強くなることはない。もっと密にコミュニケーションをとって、お互いの良さを引き出し合いたい」と気を引き締める。
(屋嘉部長将)
立て直し難しかった
桶谷大HC(キングス)の話 全体的に守備の遂行力がほとんどのプレーで低かった。ミスも多く立て直すのが難しかった。三河の良い流れを1クオーターから止めることができなかったところが反省点だ。