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キングス延長制す 「連敗できない」選手奮起 三河に84ー82 Bリーグ第16戦【3日の試合】


キングス延長制す 「連敗できない」選手奮起 三河に84ー82 Bリーグ第16戦【3日の試合】 三河―キングス 第3クォーターでシュートを放つキングスの今村佳太=3日、愛知県のウィングアリーナ刈谷(Bリーグ提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は3日、愛知県のウィングアリーナ刈谷でシーホース三河(中地区3位)と今季16戦に臨んだ。延長戦までもつれ込んだが84―82で勝利した。第1クオーター(Q)から互いに守備が機能するが、シュート確率が高い三河にリードされる展開となった。第2Qは守備の強度を上げたキングスが三河の得点を抑え、小野寺祥太、岸本隆一、今村佳太の3点弾も決まり、34―28で折り返した。後半に入ると三河は守備の強度を上げ、キングスの得点がストップ。第4Qに一時、三河に17点差をつけられたが、ジャック・クーリーやアレン・ダーラムの得点などで点差を縮め、今村の3点弾で追い付き延長戦に突入した。延長戦はキングス優位に試合は進むも残り12.2秒で追い付かれた。そこから、今村がジャンプシュートを決めて勝負を決めた。キングスの次戦は6日午後7時5分、大阪市のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサと戦う。

▽Bリーグ1部(ウィングアリーナ刈谷、3253人)
キングス 12勝4敗
 84―82(11―16,23―12,10―22,28―22,延長12―10)
三河 8勝8敗


 第4クオーター(Q)残り5分でこの試合最大の17点差をつけられたキングスだが、「(同一カードで)連敗できないプライド」(桶谷大HC)が選手たちを奮起させた。

 岸本隆一の3点弾から連続9得点で追い上げる。残り1分を切って6点のリードを許す中、2日の試合で5得点にとどまった今村佳太が躍動する。今村がファウルで得た3本のフリースローを大きなブーイングが響く中で、冷静に3本沈めた。その後は、アレン・ダーラムのインサイドへのアタックから外でパスを受けた今村が、相手守備をかわして3点弾を決めて、今季2度目の延長戦に突入した。

 延長戦も今村の時間だった。相手ビッグマンのシュートをブロックし、速攻で得点を決めるなど6得点を挙げ、キングスがリードする。しかし、残り12・2秒で三河が3点弾を決めて同点に。スローインからボールを持った今村はドリブルで時間を使い、残り4秒を切って、相手守備をかわしてジャンプシュートを決めきった。

 同点に追い付いた第4Qと勝負を決めた延長で計14得点を挙げるなどクラッチショットを決めた今村。「チームメートが自分を信頼してパスしてくれたおかげ」と仲間へ感謝を忘れなかった。

 (屋嘉部長将)


守備良かった

 桶谷大HC(キングス)の話 得点がなかなか伸びない時間帯があったが、試合の出だしから良いディフェンスができて、良い立ち上がりだった。延長に入ってからも粘り強く戦って、結果につながったと感じている。