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キングス、土壇場で逆転 “守備職人”の本領、小野寺が活躍【6日の試合】


キングス、土壇場で逆転 “守備職人”の本領、小野寺が活躍【6日の試合】 大阪―キングス 激しい守備でチームに貢献したキングスの小野寺祥太=6日、大阪市のおおきにアリーナ舞洲(琉球ゴールデンキングス提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は6日、大阪市のおおきにアリーナ舞洲で大阪エヴェッサ(同6位)と今季第17戦を戦い、76―73で勝利した。通算成績は13勝4敗で西地区2位のまま。前半は小野寺祥太の8得点などでリードする展開もあったが、次第にシュート確率が下がり、38―40で折り返した。後半になると大阪の3点弾が決まり始め、第3クオーター(Q)に大阪にブザービーターを決められ、ペースを握られた。第4Qはキングスが守備で大阪の得点を止め、じりじりと追い上げ、岸本隆一の3点弾で逆転。最後は小野寺がスチールから得点を決めて逃げ切った。キングスの次戦は、9日午後6時5分、沖縄アリーナで信州ブレイブウォリアーズと対戦する。

キングス 13勝4敗
 76―73(24―22,14―18,18―23,20―10)
大阪 9勝8敗


 終始、大阪にリードする時間帯を作られたキングスだったが、最後は持ち味の守備からチャンスメークし、勝ち切った。

 第4Q残り1分5秒で2点のビハインド。大阪の攻撃で、キングスは激しい守備で24秒間耐えた。キングスは速い攻撃から、岸本隆一がフリーの状況となり、3点弾を決めて逆転した。

 残り28・7秒。ここで小野寺祥太が守備で2度のビッグプレーを見せた。この日18得点と当たっている大阪の橋本拓哉にマークについていた。ぎりぎりまで時間を使わせて、シュート体勢前にファウルをして、10・5秒で試合を止めた。

 大阪のスローインに、「最後は橋本選手にくると思っていた」と橋本へのパスをスチール。そのまま、速攻で試合を決定づける得点を決めた。桶谷大HCも「最後の小野寺の二つの守備は非常にチームにプラスになった」と笑顔を見せた。

 打った全てのシュートを決め、10得点と攻撃でも存在感を見せた小野寺。それでも語るのは「自分の持ち味である守備を出せて良かった」。自身納得のプレーで「守備で頑張って、シュートにつながった」と勝利への貢献を誇った。

 (屋嘉部長将)


選手が役割遂行

 桶谷大HC(キングス)の話 試合の出だしはエナジーがあって守備も悪くなかったが、途中からリズムが崩れた。我慢しながら集中力を切らさずに戦って勝ちきることができた。選手たちが自分の役割をしっかりと遂行することができた点が勝利につながった。