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クーリー、ダーラムが得点源 キングス3連勝 信州に83―81 【9日の試合】


クーリー、ダーラムが得点源 キングス3連勝 信州に83―81 【9日の試合】
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区2位)は9日、沖縄アリーナで信州ブレイブウォリアーズ(中地区7位)と対戦し、83―81で勝利し連勝を3に伸ばした。通算成績は14勝4敗で西地区首位に立った。前半はアレン・ダーラムが積極的に攻めて得点源となった。ヴィック・ローは守備の間を縫って無理やり切り込みながらも得点を決めるなど、引き離されそうな場面で躍動し、37―40で折り返した。後半は第3Q(クオーター)で63―53としたが、第4Q中盤までに追い上げられて接戦となった。それでも今村佳太、小野寺祥太、岸本隆一の3点弾が次々と決まり、最後は逃げ切った。次戦は10日午後6時5分から、同アリーナで信州と対戦する。

▽Bリーグ1部(沖縄アリーナ、7537人)
キングス 14勝4敗
 83―81(17―15,20―25,26―13,20―28)
信州 4勝14敗


 ジャック・クーリー、アレン・ダーラムが得点源となってチームを支えた。クーリーは18得点に13リバウンド、ダーラムは積極的なゴール下への切り込みから何度もファウルを誘い、フリースロー9点を含む17得点と気を吐いた。前半、シュートの精度が良くなかった信州にセカンドボールを奪われて得点を重ねられ、37―40で折り返した。

琉球ゴールデンキングス―信州ブレイブウォリアーズ 第4Q、ルーズボールを奪取するキングスのジャック・クーリー(左)とアレン・ダーラム(右)=9日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)
琉球ゴールデンキングス―信州ブレイブウォリアーズ 第4Q、ルーズボールを奪取するキングスのジャック・クーリー(左)とアレン・ダーラム(右)=9日、沖縄市の沖縄アリーナ(又吉康秀撮影)

 キングスは第3クオーター(Q)、今村佳太、ダーラムがクーリーへ巧みにパスを配球。連続得点で勢いづき、10点差をつけて最終第4Qに突入した。しかし、突き放したい場面でパスの軌道を読まれてカットされる場面が目立ち、速攻を受けて失点した。

 田代直希が要所の得点で流れを変えた。さらに今村、小野寺祥太、この日、ことごとくリングに嫌われた岸本隆一の3点弾で12点差とした。最終盤まで追われる展開が続いたが、2点差で辛くも勝利した。

 今村は「キングスはリバウンド力が持ち味。シュートで終わることの大切さを感じた」と、チーム全体で目立った不用意なパスミスの修正を目指す。岸本は「個々の選手が調子のいい、悪い(の波を)をなくして持ち味を発揮し、責任を果たしていくことが長いシーズンを戦う上で大切になる」と自戒を込めた。

 (大城三太)


後半リズム崩した

 桶谷大HC(キングス)の話 前半はリバウンドを取られ過ぎて相手にチャンスを与えてしまった。セカンドチャンスで得点された。後半はターンオーバーで速攻され、自分たちでリズムを崩した。アバリエントス選手のところで簡単に打たせてしまった。

守備の部分が影響

 勝久マイケルHC(信州)の話 前の試合と比べて選手の成長が見られたが、勝つためには40分間を通して規律やメンタル、遂行力や我慢強さがないといけない。前半はクーリー、ダーラム選手相手にリバウンドで戦えていたが、第3クオーターの守備の細かい部分が(負けに)影響した。