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全国高校ラグビー 名護、目指すは16強 接点ねじ伏せてトライ狙う<全国に挑む2023>


全国高校ラグビー 名護、目指すは16強 接点ねじ伏せてトライ狙う<全国に挑む2023> 全国高校ラグビー大会へ意気込む名護高メンバー=21日、名護市の同校(名波一樹撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 名波 一樹

 第103回全国高校ラグビー大会が27日、大阪府東大阪市の花園ラグビー場で開幕する。来年1月7日まで。2年連続21度目の出場となる沖縄代表の名護は大会2日目の28日午後12時50分から、1回戦で3大会ぶり3度目の出場の松韻学園福島と対戦する。初戦を突破すれば、30日の2回戦で遠軽(北海道)―城東(徳島)の勝者と目標の16強入りを懸けて争う。2勝を挙げれば、2連覇を狙う東福岡と8強入りへ相まみえるか。名護の奮闘に期待したい。

 新チーム発足当初は「花園に行けるか不安だった」と、昨年聖地を踏んだ主将・屋部樹志は語る。チームの大半を占めていた3年生が抜け「引っ張る気持ちだったが、何もできなかった」。それでも花園への道を自分たちなりに歩んできた。

 仲本兼弥らバスケ部から転向した選手も頭角を現した。体も大きくなり、昨年より実戦練習を増やして力をつけた。「接点の激しさが(全国で)圧倒するにはまだ足りない」。コザとの県予選決勝で課題を得た。「先を考えたプレーができるラグビーIQが必要だ」。11月の遠征で味わわされた。チームは来たる花園へ向け、課題を修正してきた。

 名護メンバーの平均身長は171センチ、体重は80キロ。全国レベルはさらに高いが、接点でねじ伏せ、トライを狙うのが名護のラグビーだ。高校日本代表候補のFB宮里快一は、「左のロングキックで敵陣に重圧をかける」と熱意をたぎらせる。NO・8の仲本は「60分間ハードタックルし続ける」、FL平安山結丸は「スローイングとハードタックルで貢献したい」と気合十分だ。

 「全国で勝つのは簡単ではない。初戦突破したのは昨年が8年ぶり」と田仲祐矢監督はチームを引き締める。目指すは16強入り。一戦必勝を掲げ、名護フィフティーンが聖地を駆ける。

 (名波一樹)