卓球団体・新報旗争奪　沖国大（女子）接戦制し栄冠

　卓球の第47回琉球新報旗争奪総合団体選手権大会は24、25の両日、沖縄市の県総合運動公園体育館で行われた。女子は沖縄国際大が花木卓球クラブを3―2で下し2年連続の優勝となった。男子は琉球レオフォルテAが3―0で花木卓球クラブAに勝利し、チーム名変更前の時代を含め9大会連続の頂点に立った。

田畑、苦手サウスポー攻略　最終第5試合　一気逆転3ゲーム連取

　女子の沖縄国際大は、メンバー全員が大学の卒業生をそろえる花木クラブに決勝で勝利した。第5試合までもつれ込んだ接戦を制し、2年連続の頂点に立った。

　2勝2敗で並び、勝負の行方はシングルス5の1年生・田畑明希に託された。相手の玉城このみはダブルスで顔を合わせたがストレートで敗れていた。シングルスでは、苦手なサウスポーの玉城に苦戦し第1ゲームを落とした。ベンチに戻ると仲間から「フォアを嫌がっている」とアドバイスを受けた。

　第2ゲームからはフォアにボールを出し、返球のスピードや回転を利用した。バックで攻めながらも、甘い返球にはフォアの強打を決め、2ゲームを連取。第4ゲームは6―6で並ばれたが、そこから5連続得点で勝利を決めた。

　相手チームの選手は田畑が小学生から知っている「最強のメンバー」だった。玉城とは一度対戦したが、ストレートで負けていた。「あのメンバーから勝てたのは、めちゃくちゃうれしい」と自信になりそうだ。

　沖国大は本年度の全日本大学総合選手権の九州大会で5位となり、全国出場の3位以内に入れなかった。ことしの九州大会は沖縄で開催される。田畑は「絶対に九州を突破して全国大会に出場したい」と力を込めた。

（屋嘉部長将）

男子・レオフォルテV9　プレーを修正し前原が逆転勝ち

**琉球レオフォルテA―花木卓球クラブA　第2ゲーム　スマッシュを放つレオフォルテの前原由海（又吉康秀撮影）**

　男子は琉球レオフォルテAが3―0で勝利し、名称変更前の琉球アスティーダだった時代を含め9大会連続の頂点に立った。

　シングルス1の前原由海が苦しんだ。体調不良で体の動きも良くなかった。さらに回転を中途半端にかけてしまい、返球に想定外の回転がかかって、対応できず2ゲームを落とした。3ゲーム以降はかける回転を明確にし、3ゲーム連続で奪い返し、勝利をものにした。ダブルスを花木誠弥・尾﨑習汰朗、シングルス2を尾﨑が勝利し、ストレートで勝負を決めた。

　本年度で、最年長の花木がチームを離れるなど変化を迎える。主将となった前原は「県内では負けないチームでいたい。これから入ってくる選手のお手本になるプレーをし、チームを引っ張っていきたい」と意気込んだ。

　（屋嘉部長将）

　【男子】

▽決勝トーナメント1回戦　琉大コンテ3―1金武道場、CIA　A3―0首里高、沖国大B3―2MARUEKIクA、U―Mac倶楽部3―0北中城高A、与那原TT　A3―2花木クB、琉球大3―0華風紫B、普天間OB3―0琉球レオフォルテJrA、花木クA3―0MARUEKIクB、西原高A3―2当真ク、名護高3―1外間クA、琉球レオフォルテB3―0沖国大C、華風紫A3―0本部同好会、花木クジュニアA3―2CIA　B、琉球レオフォルテC3―1TMJ

▽同2回戦　琉球レオフォルテA3―0琉大コンテ、CIA　A3―1沖国大B、U―Mac倶楽部3―0与那原TT　A、普天間OB3―1琉球大、花木クA3―0西原高A、琉球レオフォルテB3―1名護高、華風紫A3―2花木クジュニアA、琉球レオフォルテC3―2沖国大A

▽同準々決勝

琉球レオフォルテA　3―2　CIA A
U―Mac倶楽部　3―2　普天間OB
花木クA　3―0　琉球レオフォルテB
華風紫A　3―1　琉球レオフォルテC

▽同準決勝

琉球レオフォルテA　3―1　U―Mac倶楽部
花木クA　3―0　華風紫A

▽同決勝

琉球レオフォルテA
　3―0（単2―0,複1―0）
花木クA

　【女子】

▽決勝トーナメント1回戦　花木クジュニア3―1宜野湾高A、琉球レオフォルテJr3―1happiness、心成ク（一般）3―2シンユン、コザ高3―0普天間高、コザク3―0トーマズエンジェル、心成クA（中）3―2琉球大、花木ク3―0エナジックアカデミー

▽同準々決勝

沖国大　3―1　花木クジュニア
琉球レオフォルテJr　3―1　心成ク（一般）
コザ高　3―2　コザク
花木ク　3―0　心成クA（中）

▽同準決勝