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毎年1月ドラフト実施へ Bリーグ・プレミア 制度設計を発表


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毎年1月ドラフト実施へ Bリーグ・プレミア 制度設計を発表 記者会見をするBリーグの島田慎二チェアマン=28日午後、東京都文京区
この記事を書いた人 Avatar photo 共同通信

 バスケットボールのBリーグは28日、2026年にスタートする新たなトップカテゴリー「Bリーグ・プレミア(Bプレミア)」の詳細な制度設計を発表した。

 これまでは自由競争だった新人選手の獲得で、ドラフト制度を採用。26年以降、毎年1月に実施する。選手の年俸総額に上限を定める「サラリーキャップ」も導入し、上限は8億円とした。戦力均衡を図って拮抗(きっこう)した試合を増やし、リーグの魅力を高めることなどが狙い。

 ドラフトは日本国籍を持つ国内外の高校卒業予定者や大学生らが対象で、大学生は在学中に指名を受けることも可能とした。指名を希望する選手は前年の9~12月に申請する。選手年俸総額の積算では特例的な「スター選手条項」も設定。各チーム1人は、年俸が1億5千万円以上であっても、1億5千万円しか計上しない。総額には5億円の下限も設けた。

 同時に出場できる外国籍選手の人数は現1部(B1)の2人から、3人に実質的に緩和する。この枠とは別に「アジア特別枠選手」または「日本国籍を取得した選手」1人も同時にコートに立つことが可能で、外国出身者は最大4人が同時にプレーできるようになる。厳しい競技環境で日本選手の成長を促すことが目的という。

 米プロNBAに次ぐ「世界第2位のリーグ」を目指すBプレミアは「アリーナ」「入場者数」「売上高」の厳しい条件を満たしたクラブが参加可能。初年度の参入可否は今秋に判断される。競技成績による昇降格制度は廃止し、経営面の基準を満たしたクラブが順次参入できる「エクスパンション(拡張)型」のリーグに生まれ変わる。

(共同通信)