15番 セカンドショットを放つ吉﨑マーナ＝29日、南城市の琉球GC（ジャン松元撮影）
琉球新報社 国内女子ゴルフツアーの今季開幕戦・第37回ダイキンオーキッドレディストーナメント第1日が29日、南城市の琉球ゴルフ倶楽部（6595ヤード、パー72）で行われ、21歳で通算4勝の岩井千怜が1イーグル、5バーディー、ボギーなしの65を出し単独首位に立った。2打差でともに通算6勝の西郷真央と菊地絵理香、未勝利の天本ハルカが並んだ。県勢トップはアマチュアの吉﨑マーナ（沖縄カトリック高1年）で4バーディー2ボギーの70で回り10位。新垣比菜と荒川怜郁が71の19位で続いた。吉本ひかるが68の5位。2年連続年間女王の山下美夢有は71で19位、約6年ぶりにツアー復帰の元賞金女王、森田理香子は74で61位につけた。昨年優勝の申ジエ（韓国）は出場していない。（賞金総額1億2千万円、優勝2160万円、出場108選手＝アマ4、観衆2972人）
県勢トップ、ショットの成長自信
3年連続3度目の出場となったアマチュアの吉﨑マーナ（沖縄カトリック高1年）が、4バーディー2ボギーの2アンダーで県勢トップの10位タイで発進した。「去年、おととしと初日にうまくいかなかったので、きょうは90点ぐらい」と鬼門の初日をさい先良く終えた。
インスタートの吉﨑は「立っている場所、上空、グリーンまわりで風が全然違った」と苦戦した。12、13番ホールを連続バーディー。14番は風を読み違えてしまい、グリーンをオーバーしてボギー。その後出入りはあったが、2アンダーでまとめた。
2022年、23年の本戦では予選落ちを経験。プロと一緒に回った中で100ヤード以内のショットの重要さを知った。前回大会終了後からは10ヤードから2ヤードずつ100ヤードまで飛距離を伸ばしていく練習を続け、自信をつけた。この日の18番では、残り77ヤードの3打目をピンそば1・5メートルまで寄せるなど目に見えた結果も出した。
過去2回は「緊張でがちがちでスタート」していたが、今回はスタートから自信を持ってコースに立てた。ショットの成長が精神的な支えになっている。目標は「ベストアマを取ること」。同時に「目の前の一打に全力を尽くしたい。4日間、アンダーを並べられるようにしたい」と話し、自然体で初の予選突破を目指す。
（屋嘉部長将）
バーディー取りにいく
61位の上原彩子の話 明日はバーディーを取りにいく。1、10番などでチャンスもあったが、ショートパットが多く、バーディーがなかった。6番ではティーショットを左に曲げて木の後ろに、次は右のバンカーに入れてしまったが、残り5メートルを決めてパーにできたのはよかった。
ショットが乱れた
74位の大城さつきの話 11番で短いパットを外してボギーとしてしまった。その後の12、13番をバーディーとし、気持ちを切り替えることができた。後半は強く振りたくなってしまい、ショットが乱れた。2日目は落ち着いて、できることをきちんとやりたい。
距離感つかめなかった
74位の比嘉真美子の話 セカンドの距離感がつかめなかった。後半にもったいないボギーがあったが、いいパーセーブもあった。気持ちが切れていたらもっとたたいていたかもしれない。調子は悪くないので、明日はアンダーで回れるように頑張りたい。
