プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は2日、愛知県の豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックス(中地区1位)と対戦し、107―88で下し5連勝となった。100点ゲームは今季初。通算成績は28勝12敗で西地区首位を保っている。
前半からリーグ屈指の得点力を誇る三遠に真っ向勝負したキングス。松脇圭志が第1クオーター(Q)だけで3点弾を4本決めるなどし、58―53で折り返した。後半に入ると第3Qは三遠の守備の強度が上がり、タフショットを打たされた。キングスの得点が伸びず、その間に三遠に逆転された。一時8点差をつけられたが、第4Qは守備の強度を上げたキングスが三遠の得点を止めて、今村佳太の3本などチームで計8本の3点弾を決めて、逆転した。三遠の山内盛久は2得点だった。
キングスの次戦は3日午後3時5分から、豊橋市総合体育館で三遠ネオフェニックスと対戦する。
キングス 28勝12敗
107―88(33―31,25―22,16―22,33―13)
三遠 34勝6敗
1試合平均90点超え、リーグ最強の得点力を誇り、今季連敗なしで最高勝率をマークしている三遠に対し、要所で攻守が上回ったキングスが今季初の100点ゲームで大勝、地区首位同士の試合をものにした。
第1クオーター(Q)からアップテンポなバスケットで得点を取り合う展開となった。外からは第1Qだけで4本の3点弾を決めた松脇圭志、インサイドはジャック・クーリー、アレン・ダーラムが得点を重ねた。第3Qは三遠の堅守で得点が伸びなかったが第4Qにはパスがまわり、チームで計8本の3点弾を決め、33得点で三遠を逆転した。
キングスはシュート成功率が今季の平均より9ポイント以上高く、攻撃がシュートで終わったことは三遠が得意とする速攻からの失点を減らした。速攻されても複数人がすぐに対応して時間を稼ぎ、守備の体制を作り直した。さらに1月以来の出場となった守備職人・小野寺祥太が復帰1戦目から堅守を見せ、チームに好材料をもたらした。
好調の三遠から1勝先取したことは大きいが、3日の試合には攻守で修正してくることが予想される。この日、3点弾通算300回超えを果たした松脇は「あしたは107点とれると思えない。相手はガンガンやってくると思うので序盤から止められるようにしたい」と気を引き締めた。
(屋嘉部長将)
後半はいい守備
桶谷大HC(キングス)の話 出だしから点の取り合いだった。自分たちのリズムでバスケットボールができていない部分もあったが、攻撃の終わり方は良かった。後半はいい守備、チームでバスケットボールを遂行することができてこの結果につながった。