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FC琉球、J2藤枝撃破 佐藤2得点、逆転へ導く Jリーグ・ルヴァン杯1次ラウンド1回戦【6日の試合】


FC琉球、J2藤枝撃破 佐藤2得点、逆転へ導く Jリーグ・ルヴァン杯1次ラウンド1回戦【6日の試合】 FC琉球―藤枝MYFC 後半、逆転ゴールを決める琉球の佐藤祐太(右)=6日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアム(又吉康秀撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 JリーグのYBCルヴァン・カップが6日開幕し、J3のFC琉球OKINAWAは、タピック県総ひやごんスタジアムでJ2の藤枝MYFCと1次ラウンド1回戦を行い、2―1で逆転勝利した。前半は互いに好機をうかがいながらパス回しでゴールを目指したが、決定的場面は訪れなかった。後半は4分に失点したが、3分後に佐藤祐太が同点弾を決めた。35分には相手GKのミスキックから佐藤が逆転弾を押し込んだ。1次ラウンド2回戦は4月24日、同スタジアムでJ1のガンバ大阪と対戦する。

 FC琉球が初参戦のルヴァン杯で初戦を突破した。MF佐藤祐太が2得点で勝利へと導いた。

 後半すぐに失点したものの、平松昇から左への長いスルーパスにタイミングよく反応し、守備の裏へと抜け出した。「目線も合って、松ちゃんからパスが来ると思っていた」と、守備の隙を突くどんぴしゃの同点弾だった。35分にはGKのパスミスを拾うと、守備1人をかわし、落ち着いてゴールネットを揺らした。

 GKのパスミスを誘ったのは後半投入の庵原篤人や野田隆之介らFW陣。前からのプレスを積極的にかけ続けた成果だった。金鍾成監督は「2人には得点よりも前へのプレスをかける役割をやってもらった。庵原は2度、3度と後追いができ、相手にとっては違うペースのやつが入ってきたと思わせることができる」と期待しての投入だった。今季初出場のGK東ジョンのセーブも光った。

 平松は従来の鋭い縦パスを繰り出し、精彩を欠いたリーグ第2節とは打って変わって躍動した。「ガンバと対戦したい」と語っていた大阪出身の岡澤昂星も自在にパスを繰り出し、ゲームを組み立てた。4月にはホームでJ1ガンバ大阪との対戦が実現する。

 (大城三太)


1点差守り切る

▽1次ラウンド1回戦(タピスタ)

琉球(J3)
 2―1(0―0,2―1)
藤枝(J2)

▽得点者 【琉】 佐藤2(2)【藤】 中島(1)
▽観客 881人

松本戦の教訓生きた

 金鍾成監督(琉球)の話 前半は押し込まれ気味だった。自分たちのボールにした時に、相手の圧のせいか連戦の疲れかは分からないが、攻めに転じる部分が少し弱いと感じた。最後は押し込まれながらも守り切れてたのは、前の松本戦の教訓が生きたと思う。

ミスで自滅した

 須藤大輔監督(藤枝)の話 先制してここからという時に失点してしまった。2点目はミスで自滅してしまった。攻撃では、クロスに誰も触れずに抜けていく場面やアタックゾーンでシュートを打てない場面があった。回数や質を上げていかないといけない。