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強豪から技術を吸収 沖縄県高校ラグビーが招待試合 名護・コザ・名護商工 京都工学院から指導


強豪から技術を吸収 沖縄県高校ラグビーが招待試合 名護・コザ・名護商工 京都工学院から指導 京都工学院のボールの攻めを防ぎにいくコザの選手たち(緑色)=9日、名護市の21世紀の森サッカー・ラグビー場(大城三太撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 沖縄県高校ラグビーの招待試合が9日、名護市の21世紀の森サッカー・ラグビー場で行われた。県ラグビーフットボール協会が今年は京都工学院を招いて、合同練習や試合を行った。試合は30分1本勝負で行い、名護は0―27、コザは0―40、名護商工は0―41だった。コザは他校選手も加えての合同で参加した。

 県高体連の仲宗根義紀専門委員長(コザ高部長)は「特に『規律』の部分を学んでほしい。やっている練習は変わらないと思うが、一つ一つの練習に対する意識の高さが技術や強度の高さにつながっている。離島県の沖縄にとって強豪校との対戦は大きな経験になる」と意義を語った。

(左)大島淳史監督 (右)細川明彦コーチ
(左)大島淳史監督 (右)細川明彦コーチ

 京都工学院の大島淳史監督は「交流の機会を設けていただき、県協会に感謝したい。沖縄の選手にも日本代表を狙える逸材の選手がいる。こちらが教えられる部分を指導し、自分たちのものにしようという姿勢が素晴らしかった」と述べた。チームとしては昨年に招待した京都成章が最大のライバルとなる。「今は旧伏見工時代の展開ラグビーを継承しつつ、土台を築いている段階。日本一を目指している」と力強かった。

 京都工学院の細川明彦コーチは宮古高で2009、10年に外部コーチを務め、指導法を深めるために1年半のニュージーランド留学を経て、再び宮古高に戻り、19年まで生徒を教えた。「沖縄のラグビー協会の皆さんは、高校の違いや派閥など関係なく、みんなで思いを一つに全体のレベルを上げていこうとする思いがすごい。私も母校を花園へ導きたい」と思いをはせた。

 (大城三太)