サッカー日本フットボールリーグ(JFL)が10日開幕し、沖縄SVは東京都の駒沢オリンピック公園総合運動場陸上競技場でクリアソン新宿と対戦し、4―0で勝利して白星発進した。前半33分に荒井秀賀がPKではじかれた球を押し込んで先制し、36分に池高暢希(のぶき)が追加点を決め、2―0で折り返した。後半は27分、左コーナーキックから池高がフリーの状態で3点目を蹴り込んだ。37分には、伊集院雷が4点目を決めた。次戦は17日午後1時から沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムで、ブリオベッカ浦安とのホーム開幕戦に臨む。
主将の荒井秀賀がピッチを駆け回って存在感を発揮し、池高暢希が2点を奪い、失点なしの4得点と最高のスタートを切った。
33分、山田涼太が得たPKでキッカーは荒井。蹴った球はGKに阻まれるも詰めて頭で押し込んだ。2分後、荒井がロングシュートを狙うとGKがはじいた球を、今度は池高暢希がGK正面に蹴り込んでこぼれ球となり、最後は頭で追加点を決めた。
各選手とも、対人プレーでボールへの執着心をむき出しに運動量が豊富だった。守備でも先に体を寄せ、いち早くボールに向かう姿勢を鮮明にした。
後半も前線からのプレスや守備の強度が落ちず、攻撃の勢いも止まらなかった。左コーナーキックから池高が3点目。質の高いパスでリズムをつくった冨久田和真は左サイドから走り込む伊集院雷へ宙に浮かせたパスを合わせ、ダイレクトシュートをお膳立てした。攻め込まれた場面ではMFの池高がスライディングで危機を防ぐなど、守備陣以外の選手も意識が高かった。荒井主将は「4―0には驚いた」と照れ笑いした。
2得点の池高は「今日の結果が、たまたまでないということを示したい」とホーム開幕戦に向けて気合を入れ直した。
(大城三太)
沖縄SV(3)
4―0(2―0,2―0)
クリアソン新宿(0)