有料

キングス連勝止まる 秋田に78―81 リバウンドに敗因 9本差、強み生かせず<Bリーグ>第44戦【23日の試合】


キングス連勝止まる 秋田に78―81 リバウンドに敗因 9本差、強み生かせず<Bリーグ>第44戦【23日の試合】 琉球―秋田 第1Q、攻める秋田を懸命にディフェンスするキングスの荒川颯(右から2人目)とジャック・クーリー(同4人目)=23日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は23日、沖縄市の沖縄アリーナで秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)と対戦し78―81で敗れ、連勝は8で止まった。通算成績は31勝13敗で西地区首位を保っている。

 前半、岸本隆一の3本の3点弾などが決まり、優位に試合を進めた。守備でも小野寺祥太、荒川颯が前から当たるだけでなく、今村佳太やアレックス・カーク、ヴィック・ローのブロックショットも出て、秋田の追い上げを抑え、42―34で折り返した。後半に入るとミスから秋田に得点を許し、追い上げられた。第4クオーターに逆転を許し、互いに点を取り合ったが、終盤にキングスのシュートが外れだし、最後のプレーでも得点できず、逃げられた。

 キングスの次戦は24日午後6時5分から沖縄アリーナで秋田と対戦する。

 9連勝を狙ったキングスだが、第2クオーター(Q)以降、全てのクオーターで秋田の得点を下回り敗れた。

 第1Qで25―15と好スタートを切り、2Q途中にはこの日最大の16点差をつけた。そこから次第に、キングスの強みであるリバウンドで負け始める。

 アレックス・カークが秋田の外国籍選手に押し込まれてしまい、なかなかリバウンドを取れない。ジャック・クーリーらもゴール下で複数に抑え込まれてしまい、最終的にリバウンドで9本差つけられた。

 さらに相手のスピードあるドライブを止められず、得点される場面も多く見られた。6得点した荒川颯だが、「どのように守るかを最後まで明確に遂行できなかった。攻撃でも守備でも選手がもっと意思疎通をしていかないといけない」と話した。

 この試合で昨季の敗戦数を上回った。天皇杯の大敗からチームはまだ、切り替えられていないようにも見える。桶谷大HCが「自信を持ってプレーしないといけない」と言うように、この試合ではこれまでならは決まっていたであろうフリーのシュートを外す場面もあった。「自信と謙虚さのバランスが大事」と桶谷HC。チャンピオンシップに向けて、失った自信を取り戻す戦いはまだまだ続きそうだ。

 (屋嘉部長将)


(沖縄アリーナ、7683人)
秋田 23勝21敗
 81―78(15―25,19―17,24―22,23―14)
琉球 31勝13敗

リバウンド課題

 桶谷大HC(キングス)の話 出だしは悪くなかったが、ゲームを通してリバウンドを取られてしまった。特にオフェンスリバウンドを取られた。1クオーター、1クオーターを1点でも勝つようにしたいし、そのようなマインドで戦えるようにしたい。

しっかり粘れた

 前田顕蔵HC(秋田)の話 2Qで16点差が付いたところで我慢して、守備でしっかり粘れた。20日の完敗から学んで、最後まで集中できていた。チームにとって大きな勝利となった。あす(24日)も連勝できるように準備をしたい。