プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は24日、沖縄市の沖縄アリーナで秋田ノーザンハピネッツ(東地区5位)と対戦し、81―59で勝利した。通算成績は32勝13敗で西地区首位を保っている。
前半はお互いに3点弾が決まり、なかなか点差を離せない展開が続いた。キングスは第2クオーターに松脇圭志、荒川颯、牧隼利らが激しく守り、秋田を9得点に抑え込んで42―33で折り返す。後半に入ってもキングスの守備の強度は落ちず、秋田の得点を止め続けた。リング下ではジャック・クーリーがリバウンドを拾い、セカンドチャンスポイントを決めて逃げ切った。
キングスの次戦は27日午後7時5分、長崎県立総合体育館で長崎ヴェルカと対戦する。
キングスが堅守で秋田を封じ込め、今季3度目の失点50点台に抑え込んだ。流れを変えたのは荒川颯、松脇圭志、牧隼利の1997年生まれの組み合わせだった。
3人の組み合わせで出場したのは第2クオーター(Q)の途中から。1対1で激しく守る荒川、体の強さで外国籍選手も抑える松脇、しつこく相手を追い詰める牧と、それぞれの特色を生かし、第2Qを9失点で切り抜けた。牧は攻撃では3点弾を決めるだけでなく、松脇や渡邉飛勇へのアシストも決めた。
リバウンドでは、2月3日以来の先発となったジャック・クーリーの12本を筆頭にチームで43本を奪取し、秋田に15本差をつけた。
荒川、松脇、牧の組み合わせについて桶谷大HCも「3人のバランスが攻守ともにいい。この3人が今後のセカンドユニットの中心になるかもしれない」と展望する。
今季最多得点となった牧は「お互いの良さを無意識に理解している。自分たちが出ている時間帯で点差をつけられたら」と今後を見据える。個人能力のある選手が多いキングスで「攻撃の流れをつくる役割を与えられている」と見ている牧。「僕のつくった流れでチームのリズムが変わればいいなと意識している」と、攻守ともに今後もチームを盛り上げていく。
(屋嘉部長将)
(沖縄アリーナ、7710人)
キングス 32勝13敗
81―59(24―24,18―9,17―12,22―14)
秋田 23勝22敗
毎Qで負けない
桶谷大HC(キングス)の話 23日の負けを受けて、1クオーターごとに負けない試合をしようとした。そのためには、いい守備をしてもリバウンドが取れないといけなかった。ジャック(・クーリー)がいつも以上に気合を入れてプレーしてくれた。きょうは自分たちがしたいバスケットをできた。
次戦へ切り替え
前田顕蔵HC(秋田)の話 試合を通して琉球の気持ちが非常に強く出ていた。守備のプレッシャーを受けて悪いシュートをするなどし、遂行力のない攻撃をしてしまった。23日に勝てたことの自信や良かったところを残しながら、次戦へ切り替えたい。