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コラソン粘り勝ち 福井永平寺に27―26 残り15秒、1点を死守 髙橋と佐藤、攻撃で躍動 JHL


コラソン粘り勝ち 福井永平寺に27―26 残り15秒、1点を死守 髙橋と佐藤、攻撃で躍動 JHL 琉球コラソン―福井永平寺ブルーサンダー シュートを狙う琉球コラソンの佐藤草太=6日、福井県営体育館(琉球コラソン提供)
この記事を書いた人 Avatar photo 大城 三太

 日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンは6日、福井県営体育館で福井永平寺ブルーサンダーと今季第18戦を行い、27―26で接戦を制した。通算成績は3勝14敗1分け。勝ち点7で順位は11位のまま。

 前半は的を絞らせない攻撃でボールを散らし、仲程海渡や堤裕太らが得点した。相手選手がファウルで1発退場となり、2分間の数的有利となった17分過ぎから試合を優位に進め、16―10で折り返した。後半はコラソンにも退場者が出て追い上げられたが、1点差で逃げ切った。

 福井永平寺の山城翔(美東中―コザ高―中部大出)も出場し、2得点した。

 次戦は14日午後2時から安芸高田ワクナガハンドボールクラブと県立武道館アリーナで対戦する。

 (6日・福井県営体育館ほか)
▽男子
琉球コラソン(7)
 27―26(16―10,11―16)
福井永平寺ブルーサンダー(12)


 コラソンと福井永平寺は力が拮抗(きっこう)し、昨年7月の対戦は30―30で痛み分けしていた。先週の豊田合成とのホーム戦で手応えをつかんだコラソンは前半を6点リードで折り返したが、最後まで一筋縄ではいかなかった。後半、じわりじわりと差を詰められ、最後の15秒は1点リードも相手ボール。この攻撃を必死の守備で防ぎ切り、粘り勝ちした。

 勝利に大きく貢献したのはチーム最多7得点の髙橋友朗と6得点の佐藤草太。後半15分過ぎに伊禮颯雅が1発退場、1分後に東江太輝も2分間の退場となり、選手2人が同時に欠けて数的不利に。この場面で、髙橋が速攻からの個人技でDFを振り切り、執念の得点で引き離されるのを防いだ。

 佐藤は前半終盤にあごを切る負傷をし、ベンチで傷を癒やした。気力を振り絞りながら出場した後半、前の試合で課題としていたシュートを程よい距離感で精度良く放ち、26点で並んでいた苦しい時間帯に逆転シュートを決めた。

 東江正作監督は「相手の特徴であるポスト攻撃を前半は封じたが、後半はミスが出てやられた。強度や精度のある縦への攻めを継続し、一人一人が守備で役割をこなせれば次も勝てる」と次のホーム戦勝利を固く誓った。

 (大城三太)