日本ハンドボールリーグ(JHL)男子の琉球コラソンの水野裕矢CEOらが12日、那覇市泉崎の琉球新報社を訪れ、2023―24シーズンを報告した。今季は4勝19敗1分けで11位。前年から順位を四つ落とした。水野CEOは10位のアースフレンズBMに2敗したことを挙げ、「来季は近い順位のチームに必ず勝てるチーム作りをしないといけない」と語った。
今季は外国人4人を含め登録選手25人とかつてない人数で挑んだ一方、シーズン途中で退団者が出るなどチーム作りに支障が出た。外国人とのコミュニケーションに難しさもあり、戦術の浸透に時間がかかった。水野CEOは「シーズン後半になるにつれてチームが良くなっていった」と振り返る。
東江正作監督が来季も指揮を執る。今季の退団・引退選手は8人になり、水野CEOは「がらっとメンバーが変わる」と語る。バックプレーヤーの野尻雄偉は関東学院大を3月に卒業し、選手兼営業として新加入した。関東リーグ2部で4度の得点王に輝いた野尻は「新人王を目指す」と意気込む。
運動部活動を地域スポーツクラブなどに委ねる「地域移行」を受け、小中学生へのクリニックが105回になるなど、リーグ以外の活動にも力を入れている。今年1月は他チームと合宿するハンドボールキャンプを初めて実施し、4月に浦添市とホームタウン連携・協力に関する協定を結んだ。水野CEOは来季へ向け「沖縄ハンドらしい走るチームになる。見ていて面白い試合を作っていきたい」と意欲を語った。
(古川峻)