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キングス、千葉Jに連勝 堅守で富樫抑え逃げ切る 83―79、首位維持<Bリーグ>第50戦【7日の試合】


キングス、千葉Jに連勝 堅守で富樫抑え逃げ切る 83―79、首位維持<Bリーグ>第50戦【7日の試合】 琉球-千葉 第4Q、インサイドに切り込んでシュートするキングスの岸本隆一=7日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)
この記事を書いた人 Avatar photo 屋嘉部 長将

 プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングス(西地区1位)は7日、沖縄アリーナで千葉ジェッツ(東地区3位)と対戦し、83―79で勝利し、6連勝となった。通算成績は37勝13敗で西地区首位を保っている。前半はキングスがパス回しから、フリーの状態を作り、松脇圭志の3本などチームで6本の3点弾を決めて優位な展開をつくった。千葉Jのエース・富樫勇樹を抑え込んでいたが、徐々に3点弾を決められ点差を縮められ、40―33で折り返した。後半に入ると千葉Jが追い上げ同点に。さらにジャック・クーリーが2度目のアンスポーツマンライクファウルを受けて退場になってしまった。その後、お互いになかなか勝ち越せない状況が続いたが、岸本隆一が3点弾を決め、ファウルゲームで得たフリースローを今村佳太が沈め、逃げ切った。キングスの次戦は10日午後7時35分、沖縄アリーナで名古屋ダイヤモンドドルフィンズと対戦する。

琉球―千葉J 第3Q、千葉Jの富樫勇樹(手前)をマークするキングスのアレン・ダーラム=7日、沖縄市の沖縄アリーナ(ジャン松元撮影)

 第4クオーター(Q)5分以上を残してインサイドの大黒柱のジャック・クーリーが2度目のアンスポーツマンライクファウルで退場となり、インサイドの強みを一つ失ってしまったキングス。それでも「ジャックのためにという思いが強かった」(岸本隆一)との思いが広がったかのように、千葉Jのエース富樫勇樹をチームで止め、クラッチタイムで岸本が得点を挙げて連勝をつかんだ。

 クーリー退場後、富樫に3点弾を決められるなど、千葉Jに流れが傾きかけたところで、牧隼利とアレン・ダーラムが動いた。ハンドラーの富樫を牧がマークする中、ダーラムが「自分の本能が働いた」と一緒にダブルチームを仕掛ける形となった。ターンオーバーを誘発し、千葉Jの攻撃を止めた。1点差にまで迫られたが、岸本がディープスリー。攻守で千葉Jの流れを止めたキングスが、最終的に逃げ切った。

 千葉Jとはチャンピオンシップ(CS)での再戦も大いにある。試合後、富樫も「(けがをしている人)全員が戻ってきた千葉Jと琉球がやるのがすごく楽しみ」と笑顔を見せた。岸本は「できることならホームでやりたいが選べないので、試合に勝ってホーム開催を勝ち取りたい」と意気込む。

 因縁の相手となった両者はCSで再戦するためにも負けられない戦いが続く。

 (屋嘉部長将)


キングス 37勝13敗
83―79(22―15,18―18,17―26,26―20)
千葉J 31勝19敗

いい守備ができた

 桶谷大HC(キングス)の話 出だしかなりいい守備ができた。第2クオーターもシュートが入らない中、しっかり耐えながらいいバスケットができた。後半はボールの動きが止まり、狙いどころで狙いすぎてターンオーバーしてしまった。しんどい時間があった中で粘り強く戦えたことはプラスになっていく。

すごく白熱した試合

 ジョン・パトリックHC(千葉J)の話 すごくエキサイティングな試合だった。最後はチャンスはあったが、岸本(隆一)がクラッチの時間で3点弾が入ったのが勝因。最後は今村(佳太)のハッスルプレーもあった。選手は少ない人数ですごく頑張ってくれた。